1952-03-04 第13回国会 衆議院 本会議 第18号
現に、その徴候は、目下進行中の二十六年度申告所得税の強行徴税に明瞭に現われておるのであります。すなわち、現在農民は、昨年度の三割から五割、商工業者は五割から十割ないしそれ以上の驚くべき水増し申告を、申告指導の美名のもとに強要されている現状であります。(拍手)従つて、税法上の若干の基礎控除等の引上げや税率の緩和はまつたくの欺瞞にすぎないことは、もはや多言を要しないところであります。
現に、その徴候は、目下進行中の二十六年度申告所得税の強行徴税に明瞭に現われておるのであります。すなわち、現在農民は、昨年度の三割から五割、商工業者は五割から十割ないしそれ以上の驚くべき水増し申告を、申告指導の美名のもとに強要されている現状であります。(拍手)従つて、税法上の若干の基礎控除等の引上げや税率の緩和はまつたくの欺瞞にすぎないことは、もはや多言を要しないところであります。
特にわれわれはこの国税徴収法の強行徴税の趣旨には、この法案成立当時から反対しているのでありまして、真に国民のために税金の問題を解決しようとするならば、国税徴収法をむしろ撤廃すべきである、こういう立場から本法案に対しまして、われわれは反対せざるを得ないのであります。
しかるにその強行徴税も、あるいはまた金詰まりも、特に中小企業に対するしわ寄せがきつい点も、これはほとんど皆さんの一致した見解のようであります。そういう中にありまして、いましばらくのしんぼうだ、今苦しくても先に明るさがあるならば、中小企業者もこれを耐えて、がまんをしてくれると思います。
尚非常にいいお話を伺つたんですが、年末年始の強行徴税は一応止むを得ないもの以外に対してはやらんという御方針をお立てになつたようですが、年始といつても我々常識的に考えますと松の内ということになるんですが、一月一杯ぐらいを予定されておりますか、そういう点をついでに一つお漏し願いたいと思います。
故にこれを強行徴税いたすならば、その結果は想像に余りあるものであろうと心配する者であります。併し税制につきましては、近くショープ博士の一行を迎えるような話がございまして、この来朝を期しまして、再検討するというふうに承つておりますので、今これを論ずることは適当ではないと考えられます。