1953-08-06 第16回国会 参議院 本会議 第35号
五、強制診断、強制入所の措置については、人権尊重の建前に基き、その運用に万全の留意をなすこと。 六、入所患者に対する処遇については、慰安金、作業慰労金、教養娯楽費、賄費等につき、今後その増額を考慮すること。 七、退所者に対する更生福祉制度を確立し、更生資金支給の途を講ずること。 八、病名の変更については十分検討すること。 九、職員の充実及びその待遇改善につき一段の努力をすること。
五、強制診断、強制入所の措置については、人権尊重の建前に基き、その運用に万全の留意をなすこと。 六、入所患者に対する処遇については、慰安金、作業慰労金、教養娯楽費、賄費等につき、今後その増額を考慮すること。 七、退所者に対する更生福祉制度を確立し、更生資金支給の途を講ずること。 八、病名の変更については十分検討すること。 九、職員の充実及びその待遇改善につき一段の努力をすること。
そこで当日は強制診断と申しましても、要するに令状を持つて参つて診断を受けてもらいたい、こう申すわけなのですが、事実上そういつたようにいわば失礼な言葉かもわかりませんが、ピケ・ラインを張つて、大勢で阻止されるという状態では、診断を行うことは適当でないと考えまして、当日は一同引上げたような次第であります。
○古屋(貞)委員 法務大臣にお尋ねしておきたいと思うのですが、昨年の十二月十一日に、鹿地事件のときに斎藤長官は私の質問に対して、鹿地はひよつとしたら参考人に呼ぶかもしれないという答弁をされ、その直後に医者を向けて強制診断をするという問題がございまして、これは主侍医の北錬平博士の診断書がつけられまして裁判所に拒否いたしました。私が手続をしたのです。
それをあえて強制診断までしなければならないか、なぜかような処置をとられたか、この点を私どもは納得行かないのです。ただいま承りますと、法務委員会には出る、警察には拒否する、だからという理由では私は納得行かない。というのは、法務委員会に出まして当時非常に疲労されたことは委員長も御存じの通り、特に精神的に肉体的に非常に疲労した。
やはり強制診断、強制入所ということに、法律の上でもなつておりますから、これでこのままに認めたほうが却つてよかろうかと思います。
○廣瀬久忠君 ここに人権尊重ということをどうしても言いたいのでありまして、人権尊重ということを言いますと、ただの診断ということでは人権尊重との釣合も如何かと思われますので、やはり強制診断、強制入所として人権尊重との釣合をとつたと考えるのであります。
○高野一夫君 私は先般第五条について、この強制診断について患者がいろいろ訴えて来るので、当局に伺いましたところが、あの文章の中には確か「診察させることができる。」となつておる。それではその診察に応じない場合はどうするかというと、どうすることもしようがないから、ただ拒否された場合は繰返し繰返し勧奨して診察させるようにせねばならんと、こういうような御説明であつたように思います。
それから補助費の方は総額一億四千七百万円余でございますが、これはただいま申し上げましたように、強制診断に要する費用、それから性病診療所の運営に要する費用、それから患者を委託して入院させて治療させる費用を計上しておるわけでございます。
現在は私たちが強制診断しておりますが、これをやめてそういうことではなく、自分たちで身体を護る、從つて勇氣をもつてなすことがはつきりしています。そういう方が病氣の問題を解決することを私たちは望んでおりますが、過失によつて起らなかつたということは重大な過失でありまして、起らなかつたと言つても知らなかつたでは困るから、花柳病まん延を防ぐ意味から、特に書き加えたものであります。さよう御了承を……。