1961-05-27 第38回国会 参議院 予算委員会 第28号
そこで、今回のクーデターにつきまして、いろいろな原因その他の観測が行なわれておりまするが、この基本的な原因は、昨年八月発足した張勉内閣がその懸命なる努力にもかかわりませず、反革命の勢力の抵抗、与党内部の派閥抗争あるいは革新勢力といいますか、共産側から牽制等のため、革命後の混乱した事態の収拾に追われるのみで、施政、九月に至るもなかなか治績が上がらない。
そこで、今回のクーデターにつきまして、いろいろな原因その他の観測が行なわれておりまするが、この基本的な原因は、昨年八月発足した張勉内閣がその懸命なる努力にもかかわりませず、反革命の勢力の抵抗、与党内部の派閥抗争あるいは革新勢力といいますか、共産側から牽制等のため、革命後の混乱した事態の収拾に追われるのみで、施政、九月に至るもなかなか治績が上がらない。
なお、お話にございましたから、情報文化局長の談話について申し上げますが、これは発表いたしましたるごとく、発表文を申し上げますると、「韓国においては五月十六日軍部クーデターがおこり、軍事革命委員会が組織されて国の全権力を掌握し張勉内閣は総辞職するに至った。」
○国務大臣(小坂善太郎君) 御承知のように昨年の四月に李承晩政権が民主革命によって倒れたということで、そのあとに張勉内閣が成立したわけでございまするが、やはりこうした過程を通して成立した内閣というものは、そのあとに来る事後処理というものを非常に困難なことにしておることは、これは当然でございまするが、まあ何といっても、回復されましたる言論、集会、結社の自由ということに基づきまして民主的な韓国を打ち立てる
四月の中旬に杉田陸幕長が帰国され、そうして特別会議が持たれて、その際に、韓国の政局不安と申しますか、あるいは韓国において張勉内閣が不安定というか、何らかの事態が起こるのではないかということで、報告と一緒に、特別作業について協議をしたということを聞くのですが、杉田陸幕長が帰られてのそういう会議がありましたか、あるいは報告があったか、あるいは特別作業等について相談をされた事実があるかどうかをお伺いいたします
その間におきまして、格別それほど私は変わった状況というものをとっておるわけでありませんけれども、特に韓国等の問題について云々、特に韓国の問題、あるいは張勉内閣、こういうような問題についてもアメリカ軍側も触れておりませんし、また、われわれもそういう意見は聞いておりませんし、従って、そのために特別な会議をあるいは部内で開き、あるいは特別の作業をいたす、こういうことはないと思います。
それにもかかわらず、南朝鮮の事態はきわめて険悪であり、張勉内閣の施政に対する国民的な不満は高まりつつあると言われます。マコノギー自身も、ソウルを去るにあたって、張勉内閣の施政がもっときれいであるべきこと、代議政治がもっと賢明で忍耐強く運営されなければならないという忠告をしたと言われております。これによっても、南朝鮮の事態は決して単純なものではありません。
しかるに日韓会談などはまだ張勉内閣の基礎もきまらないうちに一人の青年飛び出してなどと漫画にかかれて軽々しい行為をされたことを私は残念に思っておりますけれども、慎重にされるならすべてに画一的に慎重に一貫してされてほしいものと思います。
かいらい張勉内閣はまさに危殆に瀕し、これに、てこ入れしようとする池田内閣と日本独占資本は見事なる平手打ちを食らったのであります。ラオスにおける事態の発展は、世界の平和愛好諸国民に支持され、ジュネーブ協定の原則を実現しようとするラオス人民の闘争によって、アメリカ帝国主義の干渉は次々に失敗し、今やケネディ大統領の声明とSETAO理事会の決議も、いたずらに空虚なる響きを伝えておるのみであります。
南朝鮮では、今やアメリカ帝国主義のくびきを脱して、南北の平和的統一をみずからの手でたたかい取ろうとする朝鮮人民の偉大な闘争は、燎原の火のごとく燃え盛っており、かいらい張勉内閣はまさに危殆に瀕し、これにてこ入れしようとする池田内閣と日本独占資本は、みごとなる平手打ちを食らったのであります。
われわれとしては、たとえばこのデモが激しくなってくる、この前の米韓経済協力協定のときにも、これに反対してあのような四万も動員されておるデモが起こるのですから、そうなると、今後この張勉内閣が安定して国内情勢がおさまるか、あるいはいよいよ不安定になってこういった動きが活発化するかによって、日本にも重大な影響が出てくるわけです。
そこでいろいろな報道がなされておりますけれども、張勉内閣はこれを乗り切ろう、経済的な貧困もございましょうし、何か経済をもっとぱっとしたものに展開したいというふうに考えて苦労しておられるのだと思いますけれども、またいろいろな党派によるところの政争もあるようでございますが、そうしたものを乗り越えて、何とか安定していきたいということで努力しておられるだろうと思っております。
○松本(七)委員 最近の、二月二十八日の大邱におけるデモ、これは四万からのデモだと言われておるのですが、かなり最近の張勉内閣は不安定な様相を呈しておるようですが、政府の集められた情報なりその他に基づいて、南朝鮮全体についてどのような現状把握をされておるか。
○説明員(宇山厚君) ただいま日韓会談は、御指摘のように約十年間続けて参りました間に、いろいろ両国の間で問題がございまして、その早期妥結の方向に行っておりませんで、今日に至っておりましたものが、昨年、張勉内閣が成立しまして以来、日韓関係を正常化するということを、その内閣の第一の方針といたしまして参ったのでございまして、そのために、昨年の十月の二十五日から、その予備会談を始めまして、今度こそはこの日韓関係
現在の韓国の張勉内閣は不定安であると私は思うのであります。今年一月二十八日、韓国国務院の国民世論調査によりますと、全国から抽出した三千人に対して、三十七項目にわたって質問をいたしております。回答者二千三百九十三人の中で、対日国交回復反対が一七・五%、「時期が早過ぎる」が四・六%もあります。生活状態については、「革命前より悪い」が一四・五%、「同じ」が七三・一%で、国民生活も安定しておりません。
しかるところ、昨年政変が起こりまして、張勉内閣は、わが国との国交正常化につきまして非常な熱意を持っておるとわれわれは伺ったのであります。従いまして、この機会に日韓関係の正常化をはかるため小坂外務大臣を行かせたのでございます。
しかも、この決議は、与党民主党が百二十六議席で絶対多数を占め、野党新民党は六十五議席しかない、こういう状態の中で行なわれたものであることを考えるときに、張勉内閣といえども容易にこの決議に反する行動をとることができない、容易ならざるものであることを感ぜざるを得ないのであります。これは、背後に韓国国民の大きな世論が起こっておることを意味するのであります。
この日韓交渉の問題は、すでに長い問題でありまして、相当難関も多い、韓国側も相当な強い意見で今日まで参りましたが、池田内閣になってから、新政権張勉内閣と予備会談をもって進めております。小坂外務大臣もついこの前の四日、わが党の田中委員の質問に対して、前途は相当容易ならぬ難関がある、こういうことを表明いたしました。
同時にまた一つは、韓国自体の中に、日本と結んで張勉内閣が考えておるような反共国家というものを強く打ち出していくことが、はたして韓国の永遠の将来に対していいのかどうか、北鮮の問題等のからみ合わせというような北の思惑もあり、南の日本に対する思惑もあって、二つの問題がからみ合ってここにむずかしさをかもし出しておる。同時に、日本の日韓交渉の進め方にしても私は問題があると思う。
張勉内閣としては、いろいろの経済上の問題等で早く日本と国交を回復していかなければならないという立場に追いやられつつあるということはわかりますけれども、そういうふうな人たちとだけ日韓交渉をやっていくということは非常に大きな間違いを犯すものじゃないか。やはりもっと一般の韓国民の声も聞いていくべきじゃないかということを考えるわけです。
これが張勉内閣の命取りともなりかねない。また、アメリカの援助削減はこの傾向を一そう促進しておると思うものです。 五は、相手の韓国がかくの通りであります、四月まで打つか持たぬかわからぬ。だからこそ四月までにはどうしても日韓会談を妥結しようとあせりにあせっておると言わなければなりません。
現在の張勉内閣に対しても非常に不満でありまして、それは一つにはやはり経済の不安定、極度の生活難、それに対するまじめな答案が出ていないのではないか、また政界の刷新について、従来の既成政治家に対して総不信任というスローガンを民衆は掲げてデモンストレーションをしておる状況でございます。
韓国の問題について質問するように通告いたしておいたのですが、先ほどすでに許政内閣が張勉内閣に移りまして、張勉内閣はまだ私は非常に不安定であると思っておりますが、しかしそうこういっておれないから、これを相手にしていろいろ相談を進めるというお話ですが、私は多少見通しが甘いのではないかと思っております。ことしの三月李承晩が非常に不正な選挙手段によりまして、そうして圧倒的多数をもって当選いたしました。