1959-04-08 第31回国会 参議院 大蔵委員会 第26号
こういう点から考えていきますと、経済力の弱い中小商工業者や農漁民の過当な負担になることは明らかであります。私どもは、こういう実情を明らかにして、大幅な減額が行われることを主張してきたのでありますが、政府与党間においてはついにそういう点については何ら考慮を払うことなく、ほんの申しわけ的に一キロリッターに対して一千一百円の減額をするということで、今回の増徴を行おうとしておるのであります。
こういう点から考えていきますと、経済力の弱い中小商工業者や農漁民の過当な負担になることは明らかであります。私どもは、こういう実情を明らかにして、大幅な減額が行われることを主張してきたのでありますが、政府与党間においてはついにそういう点については何ら考慮を払うことなく、ほんの申しわけ的に一キロリッターに対して一千一百円の減額をするということで、今回の増徴を行おうとしておるのであります。
従いまして、これについての損害保険会社からのいろいろな反対の意見、運動等も顕著なものがようやくありまするけれども、しかし、あくまで弱い中小商工業者たちがその危険をみずからカバーするというそういう問題は、もうすでに現存する問題であり、しかも政治問題としてもすでに長い懸案でありますから、どうか一つ政府がそういう組合の意見をよく聴取されまして、実情に沿った適切な立法を適当な機会に行われたい。
こうした政府の失政の影響をまつこうに受けてその犠牲となつているものは、経済力のきわめて弱い中小商工業者であることは申し上げるまでもありません。農民はもとより、物価に追いつけない低賃金と失業におびえておる労働者も、こうした一切の政府の財政経済政策の失策が働く勤労大衆にしお寄せされておる。これが吉田内閣の財政経済政策の特徴であると断ぜざるを得ないのであります。
この本質的に弱い中小商工業者の実態は、金詰まりで苦しいと訴えているものは、昨年一—三月の三〇%に対しまして、本年は二九・五%でありまして、依然として何らの改善を見せておらないのであります。ことに売掛金の回収難、税金等に追い込まれ、片や原料の暴騰を擦えまして、塗炭の苦しみにあえいでいる人たちも相当数に上つておるのであります。