1950-03-07 第7回国会 衆議院 海外同胞引揚に関する特別委員会 第10号
本委員会のおもなる使命の引揚げ促進につきまして、残留者の今後の引揚げ継続、及び死亡者の状況を把握する意味をもちまして、本日、去る二月八日、ナホトカより帰還せられました中より、六名を参考人として来ていただきまして、現地の状況を聽取いたすことにいたしました。今や留守家族はもちろんのこと、国民ひとしくその杞憂は高まり、重大な段階に到達しております。
本委員会のおもなる使命の引揚げ促進につきまして、残留者の今後の引揚げ継続、及び死亡者の状況を把握する意味をもちまして、本日、去る二月八日、ナホトカより帰還せられました中より、六名を参考人として来ていただきまして、現地の状況を聽取いたすことにいたしました。今や留守家族はもちろんのこと、国民ひとしくその杞憂は高まり、重大な段階に到達しております。
昨年十月中ごろの交渉がございましたあとで、結局冬季引揚げ継続の希望が達せられないままに、昨年十二月十四日引揚げを停止するというソ連からの通告がございました。その通告は、今年の船が航行できる時期まで停止するということになつておりまして、はつきりその期日が示してございません。
現在焦眉の問題となつておりますのは、ソ連地区からの引揚げでございまして、特にこの冬継続して引揚げを行われるようにということは、御承知の通り政府より総司令部にお願いしてあり、司令部といたしましても、ソ連政府に冬季引揚げ継続に関して碎氷船堤供などを提議いたしまして、冬季継続方を提議いたしておる次第であります。
最近の司令部の発表で、十月二十五日に発表がありましたように、冬季の引揚げ継続ということについて、司令部からソ連の方へ申入れが十月中ごろなされた模様でございまして、その趣旨は、去年の十二月から今年の四月まで引揚げが中止せられましたおもなるソ連側の理由は、困難なる天候状況と、それから結氷のために引揚げが継続できないという理由があげられておつたためだと思いますが、司令部からの今年の申出は、氷の関係でもしも