1951-03-08 第10回国会 衆議院 海外同胞引揚に関する特別委員会 第6号
お話を進めます前提として一応申し上げておきますが、形式的に申しますならば、この要請状がはたしてここへお取上げになつた引揚げ妨害であるかいなか、私が今申し上げました引揚げ妨害の事実があるかないかということは、ソ連支配地区には一名も日本の抑留者はおらないか、あるいはおるかということが実はその論争のわかれ目にあると思うのでございます。
お話を進めます前提として一応申し上げておきますが、形式的に申しますならば、この要請状がはたしてここへお取上げになつた引揚げ妨害であるかいなか、私が今申し上げました引揚げ妨害の事実があるかないかということは、ソ連支配地区には一名も日本の抑留者はおらないか、あるいはおるかということが実はその論争のわかれ目にあると思うのでございます。
この前の私の言葉ではありませんが、きようは私は、この三団体から出された要請文が、引揚げ妨害になつておるか、なつてないかということの私どもの意見を申し上げに来たのであります。どうやつて平和をかちとるかとか、独立をかちとるか、そんなことを言いに来たのではない。
それからもう一つは新聞に発表された、いわゆるわれわれを誹謗した記事が問題になつておるが、われわれはこの要請文によつても引揚げ妨害は何もやつていないわけです。むしろその促進を要求しておるわけでする国連の権威にかけてこういうことを調査してもらいたいというということを国連にお願いしておるのです。
但し、ここで私は先ほどの池見委員の考え方と同様な考えを持つておるのですが、かつて徳田球一氏を初めとする日本共産党の引揚げ妨害問題につきまして、数箇月にわたつて、衆議院におきましてもその引揚げ問題を取上げたのでありますが、たまたま二十数名の証人を喚問いたしましたその節に、その証人の一証言によりますと、カラガンダの第九分所等においては、一收容所におきまして千名内外が收容されておるうち、一年間のうちに、四分
日本共産党と何の関係もなかつたことを結論自体が認めながら、一方では普通の論理を無視して、いわゆる徳田要請と共産党の引揚げ妨害を強引に認定するの矛盾と不当を露呈しておるのであります。 以下私は本報告書に対する反対の理由を明らかにします。第一この報告書はまつたく事実に相違しておるのであります。
○梨木委員 この日本共産党の在外同胞引揚妨害問題中間報告書原案によりますと、いわゆる徳田要請問題並びに日本共産党の引揚げ妨害の事実があつたことを肯定しておりますが、われわれが当委員会に臨みまして調査したところによりますと、まつたくこれと反する結果に到達しておるのであります。
ところが、三月二十四日付で、調査要求書の提出者である菅家委員から、ひとり徳田書記長の要請問題のみならず、日本共産党が直接間接に日本人のソ連引揚げを妨害している事実があるから、同党の引揚げ妨害行為として事実の真否を調査されたい旨の追加要求がありましたので、当委員会は、この追加要求をも採択しまして、本件を日本共産党の在外同胞引揚げ妨害問題として調査することとなり、三月三十一日より証人の喚問を行い、四月二十七日
(「質問なんておこがましいじやないか」「あやまればいいじやないか」と呼び、その他発言する者あり) ただいまの報告によりますと、いわゆる徳田要請並びに日本共産党の引揚げ妨害の事実を断定しておるのでありますが、しかし……(「事実じやないか」「断定してもいいじやないか」と呼び、その他発言する者あり)かかる断定の根拠について伺いたいのであります。
三番目は菅証言問題、四番目は三十七万未帰還の問題、五番目が共産党の引揚げ妨害の問題であります。これはみな国会の速記録並びに公的資料によつてやりますから……。 第一に尋ねたいのは、徳田書記長は参議院におきまして、事務局論議を五回やつておられます。これ以外にあるかないか。
○岡(延)委員 数日前のこの委員会に喚問された菅証人が自殺されたことは、まことに哀悼の至りにたえないのでありますが、この菅君がカラカンダにおいてアクチーヴとして活躍した点一またこつちに帰つてから、この引揚げ妨害問題で徳田球一君及び共産党が非常に不利の立場に立つということになると、これを極力かばつた点、あるいは終日にわたつたこの間の証言の態度、天皇制を否認するその思想、それらから私は、菅君は日本式共産党以上
また今石田君の方から單にこれは事実がなくて、一方的認定である、し心もそれを基礎にして新しく問題が発展するらしいから、日本共産党の引揚げ妨害であるというふうに取上げることは反対であるという御説明があつたわけでありますが、参議院におきまする事柄は参議院自体のことでありまして、はたしてこれが計画的であつたかいなかということは、軽々に論ずることは私はできないと思うのであります。
しかも私はこの徳田要請問題を本委員会が取上げて調査し、その事件の発展の過程において徳田氏自身以外の関係者の名前が証人の口から漏れ、そうしてその事件が発展する過程においては、おそらく共産党の所属議員の多数をもあるいは証人として喚問しなければならない事実が発生するかもしれない、このことは一応了承できるのでありますが、ただちに本問題をとつて日本共産党の邦人引揚げ妨害問題と言うことは、あまりにもこの委員会の
○鍛冶委員長 次に徳田球一君のソ連に対する要請文書事件につきまして、調査部において鋭意基礎調査を進め、一応基礎調査を終了したのでありますが、先日菅家委員よりひとり徳田要請のみならず、日本共産党の在外同胞引揚げ妨害問題として調査されたいとの申出がありましたので、この際菅家委員より調査要求の趣旨について説明を求めます。菅家喜六君。
そしてその取上げ方如何によつては却つてこれの障碍になる虞れがある、若し障碍になつたならばこの委員会、引揚げ促進のための委員会が引揚げ妨害の委員会になつてしまう。そういうことから考えて、現在は全くその時機でない。問題の本質を究明するのは、何でも問題の本質を究明することは結構なことなんですが、それは究明する時がある、それは今の時ではない。問題は五月からの引揚げの再開を確保すること、これが重点である。