2009-06-17 第171回国会 衆議院 外務委員会 第16号
鉱山争議が各地で拡大をし、大気汚染、水質汚染、酸性水、廃滓ダムからの排出汚染など、深刻な環境汚染問題がかかわっております。日本企業も、三井金属鉱業、三井物産によるワンサラ鉱山やパルカ鉱山、三菱商事によるアンタミナ鉱山、住友金属鉱山によるセロ・ベルデ銅鉱山への資本参加など、決してこういう問題と無縁とは言えないと思います。
鉱山争議が各地で拡大をし、大気汚染、水質汚染、酸性水、廃滓ダムからの排出汚染など、深刻な環境汚染問題がかかわっております。日本企業も、三井金属鉱業、三井物産によるワンサラ鉱山やパルカ鉱山、三菱商事によるアンタミナ鉱山、住友金属鉱山によるセロ・ベルデ銅鉱山への資本参加など、決してこういう問題と無縁とは言えないと思います。
そういう中で、私も鉱山を見たことはありますが、製錬の過程で出てくるいろんな廃滓といいますかね、そういうものをダムのようなところにためておるんですね。そういうのがたくさんあるわけですけれども、そういう、まあ石炭でいえばボタ山ということになってくると思いますが、そこが休廃止した、休廃止鉱山になる、こういうようなことになりますと、特に鉱業権者がいなくなってしまうという場合ですとどう対策を取っていくのか。
地元の人々の一番の不安は、今、中才浄水場の廃滓を投棄しております簀子橋堆積場の安全性であります。この堆積場は町の中心部のすぐ上にあり、中心部から扞止堤がよく見えます。これが万一地震や大雨で崩れたら一分足らずで中心部が廃津の直撃を受け、町は壊滅的な打撃を受けることになります。実際、過去に足尾も含めて堆積場の扞止堤が崩壊したことがある、これは私も調べてみて幾つかそういう事例を確認しました。
それから、地元の人々は、今ダム対策協議会をつくりまして、この問題についての対策として、もうこれ以上この堆積場にスラリー状の廃滓を捨ててくれるなと言っているわけです。これを捨てるとどうしても水がたまって堤体内に浸透することになる、だから、廃滓を廃止された坑道に投棄するようにして堆積場の水を抜けば堤体の安全性が高まると要求をしております。
こういう観点から、例えば昭和五十九年度から、タイとの間でスズの選鉱をいたしました後に 残りました廃滓からレアメタル資源を回収し有効活用するといった技術につきまして共同の研究開発を進めているところでございます。今後ともこうした分野での種といいますか、シーズを積極的に拾い上げまして推進をしていくことが必要不可欠であろうと思っているところでございます。
これは一番の問題は、やはり選鉱廃滓のためてありまするダムの決壊、これが一番大きな問題であろうかと思います。それともう一つは、鉱山でございまするから雨が降ると水が出てくる。したがってどろ水が出てくる。それから、常時坑内から悪い水が出てくる。
第二に、河床に堆積しております廃滓の除去でございますが、これについて監督部長の指示が非常に明確を欠いているというお話でございますが、これにつきましては私ども、河床に堆積しております廃滓の除去につきましては、そのことが直接に河川の中のSSをふやす、あるいはシアンをふやすというおそれもありますし、また河川の中で工事する場合には河川管理者の御意見等もございますので、それらのことを勘案いたしましてああいう表現
○政府委員(堀川春彦君) この昭和電工の廃滓の中から六価クロムが検出されたということについては、実はまだ聞いておりませんので、こういう事実があるとすれば、県庁を通じ、あるいは他の適当な方法を通じまして調査をしてみたいと思います。
しかし一番新しく私がお聞きした点では、その廃滓の中から、会社側も、六価クロムがわずかながら検出されているというふうに言っているそうですが、これはもう厚生省よりも環境庁がそういうことを把握していなくちゃ——環境の問題ですよ、六価クロムが廃滓から検出されているということなら。それはいかがですか。
○小平芳平君 以上そういうように、クロム、ベリリウム等の有毒物質を含んだその廃滓を昭和電工はどこへどれだけ捨てたのですか。
四十六年に、先ほどの千葉県の市川市行徳に六価クロムの廃滓が捨ててあるということで、各方面で分析の結果が出て、通産省におきましても、東京通産局その他を通じまして調査をいたしましたことは、先生、御案内のとおりでございます。
こういう状況を見たり、また各地の休廃止鉱山の管理状況、現にたとえば笹ケ谷鉱山とかその他の鉱山回ってみますと、廃水、廃滓の処理が必ずしも十分でない。こういう状況から見ますと、今回のこの例を一つの契機にして十分な休廃止鉱山対策を立てないとたいへんなことになるというぐあいに考えます。そこで次の点について、これも問題申し上げますので端的にお答え願いたいと思います。
私どもはむしろ、堺化学からの廃滓の投入にあたっては、石灰等の添加云々ということもありますが、一応投棄物の対象として廃油スラッジというものを認めないというかっこうで申請が出ていたように考えております。
そして、わが国における鉱業の歴史というものは非常に古く、奈良時代からすでに金、銀、銅あるいは水銀というものが採掘されているという報告がございますけれども、そして、その古い時代には何ら規制もなく、旧坑の坑口または廃滓などというものは放置されてきたわけでございます。
○大久保説明員 御指摘のように工場の廃滓と申しますか鉱滓と申しますか、そういうようなものを埋め立て地の護岸の内側に捨てているというケースが幾つかございまして、そのうちのあるものにつきましては船でそこの中まで持っていって捨てているというケースがございます。
それから災害のほうをひとつ考えますと、昭和十四、五年からのいわゆる一億国民精神総動員の線に沿って掘って掘って、掘りまくった銅山が十三万立米という膨大な廃滓を谷間に捨てておった。ところがそれのうちの三分の一の四万立米がくずれた。
何ぶん昔から排出を続けておりまして、カドミウムについていまほどの知見がなかった時代が長かったわけでございますので、その当時やはり廃止された坑廃水それから廃滓等については問題があるわけでございます。
さらにまた、それが原因で流れていくということになりますと、たとえば土呂久の場合はずっと流れて延岡の先にまで廃滓があるというようなことが起こった場合に、その廃滓から生じてくる米を食ってさらに被害が蔓延していくという形になる場合、それらのいわゆる防止の事業というものは一体どうなるのか、だれの負担になるのか。
現在の鉱石、それから堆積をされておりますいろいろな廃滓等の成分から昔の状況を類推するというふうなことはかなりむずかしいのではないか、そういうふうに私どもは考えております。
その廃坑も単なる廃坑というような感じのものではなくて、見渡す限りというか、要するにおそらく四キロ四方ぐらいにわたって廃滓が積まれているのじゃないか。しかもそれが、四つの砂防の堰堤をつくりましたが、たちまちそれはもう埋まってしまっている。そうして川の両側、両河岸が崩壊したあとが見える。そうして、何キロかのその川、黒谷川というその川には、魚一匹全然住んでいない。
○政府委員(浦田純一君) 御指摘の高山市の上水道第二次拡張事業でございますが、事実関係を申しますと、昭和四十五年の三月三十一日に認可をいたしておりますその拡張事業によります水源が先生御指摘の神通川水系小八賀川取水地点から約二十六キロメートルの上流に鉱山の廃滓が山積しておるということでございまして、これから通ってくる水を原水とした場合にいろいろと健康上の障害があるんじゃないかという御指摘だったと思います
私たちが注目したのは、鉱害対策でありましたが、廃滓は粗粒と細粒とに分離された後、粗粒は坑内充填材として使用され、細粒は不動沢ダムに送泥、堆積されており、上澄みは石灰で中和した後、小坂川に放水されておりました。この不動沢ダムば、予想される限りの豪雨に耐えるよう設計されているとのことでありますが、あと数年で飽和状態となるため、次のダム用地が必要となります。
それで、御質問の南越鉱山の状況で申し上げますと、二つの水系がございますが、宇田沢川のほうに流れておりますのがあとで申しましたいわゆる選鉱場から出てくる廃滓でございまして、これはその選鉱場の下のほらに中手原堆積場というのをつくっておりまして、ここに全部堆積をさせておるわけでございます。この堆積場は保安法の上で認可された設備でございますし、かつこれにつきましては保安法上監督を行なっておる。
現在対州鉱山におきまして公害が問題となっております樫根部落及び床谷部落はこの旧廃滓、製錬のからみと私ども申しておりますが、そのからみの上に部落が形成されておるということでございまして、したがって明治以前にすでに今日問題となっておりますカドミウム公害の原因が発生していたということになるわけであります。