○井上(一)委員 それでは、陸の中で処分した、これは廃油スラッジだけに限りませんが、すべての産業廃棄物、産廃の処分の量あるいは処分地、処分している企業名、そういうのは毎年報告を受けていますね。受けていらっしゃるでしょう。
またそれが、廃油スラッジ不法投棄の隠蔽システムにもなっているとしたら、これは実に巧妙に仕組まれたシステムといわざるを得ない。」「もう動けんぞ、もうやめだ。監督が来ても誰も起きるな。電気は消してしまえ」とか、十年選手であっても限界だ、いわばもう早朝から深夜までの長時間労働。
また、公害で使用できない大量の廃油スラッジについては、韓国政府は一億六千百三十万円を国庫より支出して、これを処分することに閣議で決定をしております。これに対しまして、通産並びに厚生省は、この事実を知っておるかどうかをお尋ねいたします。
それが問題の廃油スラッジだというんじゃないですか。名前と中身違うじゃないですか。
一点は、韓国向けの廃油スラッジの輸出については、昭和四十七年ごろより日本の取り締まりが厳しくなったので、日本で処分の困難な廃油スラッジを韓国に大量に輸出したわけでございます。
廃油スラッジのことが新聞紙上に出まして実は驚いたような次第でございますが、ここに輸出の承認をいたしました関係から通産省としてお答えいたしますが、こういった標準外決済の承認を昭和五十年以降十件程度行っております。
昨年の春、釜山港の保税地域の保管中の日本から輸入された廃油スラッジから悪臭が出て、付近の住民が非常に騒いで、韓国内で社会問題化したということであります。これらから考えまして、これが貿易の形をとりまして隣国にこのような迷惑をかけるということは、はなはだ残念に思う次第であります。
○橋本(利)政府委員 廃油スラッジにつきましては、一般的には輸出の承認を必要といたしておらないわけでございますが、いわゆる標準外決済、決済方法が標準的でないものについて輸出承認を受ける必要があるというたてまえになっておりまして、そういった意味合いにおきまして、御指摘の企業につきましては本年一月に標準外決済としての輸出承認を与えておるわけでございます。
○中江政府委員 御質問の実質のところは恐らく通商産業省の方が御担当と思いますけれども、外務省が承知しているかという御質問でございましたので、外務省として承知している部分を申し上げますと、ソウルにございます日本の大使館を通じての調査によりますと、一九七五年の八月から七六年の七月まで、約一年でございますが、その間に韓国は合計約二千トンの廃油スラッジを日本から輸入した、こういうふうに承知しております。
大体この廃油スラッジというのは、処理料をつけて処分をしてくれと言って頼んで、業者に運んでもらうべき性質のものですよね。そういうことがわかっていながら、韓国にそういうような公害が発生するおそれのあるものを輸出を承認するということはおかしいじゃないですか。これは完全な公害輸出じゃないですか。そういうことを安易に認めてきたその責任は一体どうするんですか。韓国側がかんかんになって怒っているじゃないですか。
○石田(幸)委員 それでは次に、韓国に廃油スラッジが輸出をされておりますが、この問題についてお伺いをいたしておきたいと思います。 これはもうすでに新聞等でもかなり取り上げられている問題でございますけれども、この産業廃棄物の中で、特に廃油関係においては最終的に焼却処分をしなければならない、そういうことが法律によって決められておるわけでございます。
現在問題になっております廃油スラッジにつきましては、わが国の他の法令におきましてそのような規制がございませんので、当方といたしましてはその証明等を必要といたしておりません。したがいまして、もしわが国の法令におきまして新たにそのような規制が設けられることになりますれば、そういう点で税関においても規制をすることができるというのが現状でございます。
これは厚生省関係だろうというふうに思いますけれども、廃油スラッジを実際に県知事が許可をいたしております。県知事が許可をしているのに、実は法律の第十一条によりますと、「都道府県知事は、当該都道府県の区域内の産業廃棄物の適正な処理を図るため、産業廃棄物に関する処理計画を定めなければならない。」
原則として、廃油スラッジ自体は、一応——廃油といいましても原油スラッジ、発火性の強いミストを発生するような場合については、非常に危険であるということでございますので、その場合にも廃油スラッジが何を意味したか、もう一ぺん調べさせていただきたいと思います。
○原木説明員 御指摘の点について、私ども廃油スラッジ云々ということはなかったかと思います。私どもはむしろ、堺化学からの廃滓の投入にあたっては、石灰等の添加云々ということもありますが、一応投棄物の対象として廃油スラッジというものを認めないというかっこうで申請が出ていたように考えております。