2015-08-18 第189回国会 参議院 農林水産委員会 第15号
また、北海道の方は、幾ら酪農地帯と言われながらも、昨年一年間で百名の酪農農家が離農したということもありますが、まだやめられるところはいいんですね。ほとんどの農家さんが自転車操業になっているのが事実上だと思います。
また、北海道の方は、幾ら酪農地帯と言われながらも、昨年一年間で百名の酪農農家が離農したということもありますが、まだやめられるところはいいんですね。ほとんどの農家さんが自転車操業になっているのが事実上だと思います。
御承知のように雪印乳業というのは、北海道の農業の中興の祖と言われている黒沢酉蔵先生や佐藤貢先生が、北海道の冷涼な気候の中で米などをつくっていたら北海道の将来はなくなる、気候風土が非常によく似ているデンマークなど北欧の農業、それを取り入れて、何としても北海道の農業に活力を求めたい、そのためには幾ら酪農だけを振興してもやはりその販路をしっかりとつくらなければならないということで、生産者がみずからつくった
そういう立場では、私は幾ら酪農振興なんておっしゃったって、私はやっぱりちょっと不信を持たざるを得ないわけですよ。いままでの説明はいままでと同じ説明なわけですね。私はやっぱりこの時点で考えてもらいたい。それをいまの時点で、やはりここで安定したと言われるけれども、実際それは生産量から見れば安定して、そして去年まで横ばいだったのが七%まで上がった。確かにそうなんです。それは結果なんですよ。
そうなればビートのようなものになりますけれども、そういうものとあわせて、やはり価格の安定政策というものがなければ幾ら酪農業をやりなさい、あるいはビートをやりなさいといっても、今日のような乳価の状態、あるいはビートの価格の状態であれば農業耕作者は転換しないのであります。
そうなればビートのようなものになりますけれども、そういうものとあわせて、やはり価格の安定政策というものがなければ幾ら酪農業をやりなさい、あるいはビートをやりなさいといっても、今日のような乳価の状態、あるいはビートの価格の状態であれば農業耕作者は転換しないのであります。
幾ら酪農業をやりなさい、こう言ってみても、乳価が今日のような政府のやり方で不安定な場合に、幾ら酪農やっても食えないわけですから、結果的にそれはつくらない。そうすると、ああした寒冷地にある立地条件の中で、いや応なしに、危険であることを思いながら、知りつつも、やはりある程度価格安定をされている水稲、米作に農民がおのずから力を注ぐ、これはもう当然なんです。たとえばビートの問題にしてもそうだ。
しかし、いずれにしても低いということは事実だと思うわけでして、この点を無視して幾ら酪農の発展をはかろうといってもなかなかむずかしい面が出てくるのじゃないかと思うのです。
ですから、幾ら酪農振興、近代化と言っても、そういう酪農製品がどんどんはいることによって、結局、日本の酪農関係は、選択的拡大の対象だといって政府が奨励しておりますけれども、現実には値段が下がって、生産量が減っていくという、こういう現実に直面せざるを得ない。このことは実際としてあらわれているわけですね。
私のところでも盛岡で工場をやらしていただいておりますが、東北地方はいろいろな面から、農家が経済上あまり豊かでない、従って、あの付近の町村では、幾ら酪農がよくても、乳牛の購入資金に非常に困難があるものですから、各町村から三十万円ずつ出資いたしまして、第一回は十ヵ村で三十万円ずつで三百万円、私の方の会社で三百万円出しまして、それで開発会社を作ったわけです。
幾ら酪農が必要だといって酪農を奨励してみたところで、牛乳の値段が下ってしまって引き合わなければぶつ殺してしまうにきまっておるのです。ですからそれと同じことで、価格がどう動いていくか、採算がどうなるかということの予測というものがきわめて困難だ。ですから、われわれの人間能力では予測できないところのこういう予想の上に立っておる。実際は動いていくものを動かぬと仮定して計画を立てていっておる。