2017-05-18 第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第19号
だから、ウラン濃縮型とか、あるいはそれからプルトニウムを製造するという能力は、幾ら経済制裁を加えても内部的には可能であるということになると思います。だから、北朝鮮の意思が核開発継続ということであるならば、幾ら経済制裁を講じても中でやってしまう、独自の技術、能力で開発を続けるということになってしまうと思うんです。
だから、ウラン濃縮型とか、あるいはそれからプルトニウムを製造するという能力は、幾ら経済制裁を加えても内部的には可能であるということになると思います。だから、北朝鮮の意思が核開発継続ということであるならば、幾ら経済制裁を講じても中でやってしまう、独自の技術、能力で開発を続けるということになってしまうと思うんです。
やはり幾ら経済制裁を行っても、抜け駆けをする国々がいるから、北朝鮮にとっては全然日本の経済制裁なんか何とも思わないという現実があると思いますね。百十を超える国が北朝鮮と通商関係を持っている。中でも、アメリカもイギリスも北朝鮮に、例えばウォルト・ディズニーはアニメの孫請を北朝鮮にやらせているし、イギリスは北朝鮮の水をメード・イン・コリアと称して海外にどんどん輸出していますよね。
日本が幾ら経済制裁しようとも、中朝間でこれだけの貿易額があるということは、北朝鮮の経済にとっては間違いなくプラスになっているんですね。直接投資額も、これはジェトロさんの資料で見ましたけれども、二〇〇三年を基準にしますと、最大で四十倍ほどになっている年もあります。一人当たりの国民所得も、二〇〇一年から一・五倍ほどになっているわけです。
特に、経済制裁の効果を考える際には、そのポイントとなるのは私、中国だというふうにも思うわけなんですが、つまりこちら側が幾ら経済制裁だといって門を閉めても、後ろ側の中国側の門ががら空き、開けっ放しであるならばこれは何の意味もなくなるわけでして、そういうところでちょっとこれ参考人にお聞きしたいんですけれども、中朝関係について。