1986-04-11 第104回国会 衆議院 石炭対策特別委員会 第3号
それから、平層と中傾斜は六山で急傾斜は五山、大体半分半分だ、こういう分類の仕方もできるでしょう。あるいは海底炭鉱が四山で内陸炭鉱が七山だ、こういう分類もできるでしょう。そして、夕張市は二山ございますけれども、それ以外は一自治体一山で、一山一社会一自治体という傾向であることも現有炭鉱十一山の実情であります。それだけにこの帰趨は地方経済に大きな影響を与えるのであります。
それから、平層と中傾斜は六山で急傾斜は五山、大体半分半分だ、こういう分類の仕方もできるでしょう。あるいは海底炭鉱が四山で内陸炭鉱が七山だ、こういう分類もできるでしょう。そして、夕張市は二山ございますけれども、それ以外は一自治体一山で、一山一社会一自治体という傾向であることも現有炭鉱十一山の実情であります。それだけにこの帰趨は地方経済に大きな影響を与えるのであります。
それからまた、六点目は、平層でありますとか緩傾斜、あるいはまた急傾斜、立て樋、あるいはまた薄層の稼行の研究も一体どうしたらいいんだという問題もございましょう。さらにまた、七点目でございますけれども、原料炭山と一般炭山とはっきりしておりますけれども、これは同じコストがかかりながら手取りが違ってくるわけですね。
北海道に限って言いますと、海底炭鉱である太平洋炭鉱、そして空知の急傾斜の炭鉱、そして幌内、あるいはまた南大夕張、今度の災害の新鉱、これらに格差配分しますと、大体太平洋炭鉱二百五十円に比べて、急傾斜炭鉱はプラス九百円、そしてそれ以外の空知の平層の炭鉱についてはプラス四百円が積み重なるという、この点は従来は言葉では言ったけれどもいわば裏づけがなかったのであります。
大体、急傾斜炭鉱というのは、協会で調べましたところ、コスト的にはどうしても平層に対しましてやはり三千円から四千円のコストの差があるわけでございまして、したがいまして、恐らくはこれでは十分ではないのじゃないかという気持ちを私は持っております。
ですから、そこまでいかないとするならば、いろいろと問題がありますように、急傾斜炭鉱、それから平層といいますかそういう炭鉱とがあるわけですが、急傾斜炭鉱は現状の中で機械化を考えたとしても非常にむずかしい問題がございますから、そこのところを思い切って、さらに第二、第三といいますか、坑道掘進の補助のことについてももう一回見直しをしていただいて、そういうようなところをつけていただく等の諸対策をしていただいて
そこで、特に象徴的に比較をしてみますと、太平洋炭硬というのは平層でありまして、赤平は住友一社で急傾斜の炭鉱であります。太平洋炭硬は補給金はトン当たり千二十三円であります。赤平炭礦は二千二百八十七円でありますから、プラス千二百六十四円という数字になるわけです。それからカロリーで言いますと、太平洋の平均カロリーが五千九百九十カロリー、赤平は六千三百七十カロリーであります。
○岡田(利)委員 格差というものは急傾斜と平層、そういう条件以外にやはりあるんだということは頭の中に入れておかなければならぬと思うのです。 このままちょっと比較しますと、最も優良炭鉱であると言われる三池炭鉱と太平洋炭礦、松島炭鉱池島でありますけれども、カロリーで言うと三池は六千九百五十カロリーが平均カロリー、太平洋は五千九百九十カロリー、池島は六千五百十カロリーであります。
北海道といえどもやはり急傾斜炭層、中傾斜炭層、それから平層というふうに三段階に分かれるわけでございますけれども、特に多いのがやはり急傾斜炭層でございます。
それから、そういう意味で払いが高度化して、高度の技術開発が必要でないかというようなことが二点目でございますが、これは全く同感でございまして、こういう形でいま進んでおりますのは、先生御存じのように、たとえば払いの鉄柱支保のことでございますが、これがほとんど可能な限り、対象は平層でございますが、自走枠化しております。
○下河辺説明員 先日の参考人の先生方の御意見の中にもあったと思いましたですが、やはり日本の炭鉱は、平層もあるし、急傾斜もあるし、深いところもあり、厚さもいろいろでございますし、ガスの状態等もいろいろあります。それから炭質そのものもいろいろあるわけでございまして、やはり、一つでよかったから全部にいいのだというようなことはなかなか言いがたいのじゃないかと思っております。
御存じのように、図面にも出ておりますように、ドイツの露天掘りの炭層は平層でございます。大体傾斜が緩い平層になっておるというのが一つございます。また、わが国の北海道におきます。天北はちょっとのけまして、空知地区の現在やっております露天掘り、ここにも写真が出ていますけれども、炭層が急傾斜でございます。
それにつきましては、人員が減っただけでコスト的に安くなるというものではございませんで、御存じのように当鉱は四百六十メートルのレベルを採掘いたしておりまして、その間の切り羽関係におきましても、一応、平層と違いましてここは急傾斜層でございます。急傾斜層でございますので、充てんの問題あるいは保安上の通気の問題等もございまして、コスト的に下げるわけにいかぬ。
ベルギーあたりでも平層の鉱山をたくさん持っていて、事業団がスクラップジャッジ権を持っていて、このとおりやらなければ政策を与えませんよというところまでやって、産炭地域振興とのかね合いをやはり考える、経済に対して事前に計画的に対応する、こういう姿勢が確立をされておるわけです。
最近のカナダあるいはまたオーストラリアの現状を分析いたしますと、オープンカットあるいはまた平層採掘が終わって、急傾斜あるいは緩傾斜の採掘部門に入っていく状況のようにわれわれは判断をいたしております。したがって、わが国の固有の技術である水力採炭方式、あるいはまたコンティニュアスマイナーと加えて、新しい自走鉄柱の組み合わせの採炭方式等は、今日海外からも注目されておる。
○橋本(徳)政府委員 両山とも二十度以下で、いわば平層というふうな種類のようでございます。
あるいは平層の炭層がある。こういうような状態で、非常に炭鉱の構造自体が、いわば比較をしますと、ヨーロッパと違って、単位炭鉱ごとにずいぶん相違がある。こういう面で保安対策なり保安監督というものが特に強化が望まれる一つのゆえんではないか、こう私は考えるわけです。 それとまた、炭鉱開発が非常に浅いために、安易に石炭を掘ることができる。
しかも平層なわけです。平層の場合は、私はそうコスト上、差がないと思うのです。しかし、急傾斜の場合には確かにある。あるいは深度が非常に深部であるという場合には、私はコストの差があるのではないか。こういう意味で、単に原料炭、一般炭を分けるのは、どうも政策として当を得ていないのではなかろうかという見解を一つ持っているわけです。