1949-05-22 第5回国会 参議院 本会議 第31号
併しながら、これは我々平和國民がする初めての外交手段である。それが故に外交的に、ものを考えなければいかん。ソヴイエト当局はどう考えておるかということを考えなければならぬ。そのときに常に念頭にあることは國際政局である。そうして、それに対する日本の動向はどうであるか。日本が本当の平和國家になつたかどうかということが最も肝腎なところである。
併しながら、これは我々平和國民がする初めての外交手段である。それが故に外交的に、ものを考えなければいかん。ソヴイエト当局はどう考えておるかということを考えなければならぬ。そのときに常に念頭にあることは國際政局である。そうして、それに対する日本の動向はどうであるか。日本が本当の平和國家になつたかどうかということが最も肝腎なところである。
(拍手)今や、われわれ、日本國民は、民主主義平和國民として生れかわつたのでありまして、世界平和の確立と人類文明の進歩に貢献し得る態勢と心構えを樹立するために、今後もなお一層の努力を続けんとするものであります。私はここに、この國会を通じて、世界の各國に向い、われわれ日本國民は再び過去の誤りを繰返すことのなき、眞の民主主義平和國民として再生しつつあることを告げんとするものであります。
少くともわれわれの國民的感情から申しますと、われわれが眞に侵略的な意図を全然棄てまして、平和國民として立つということを決意し、これを実行しておる現実におきましては、さらにまたそれらの移民を受け入れる國との間に、きわめて友好的な感情をもつて進んでいかなければならぬということは当然のことではありますが、またこれを受け入れる相手國の態度、氣持いかんにかかわる点が多々ありますので、これらの点について、われわれは
そういう意味におきまして、経済から申しますと、戰爭遂行のために寄せられた経済というものが、今度は國民全体の平和、國民の繁栄その他のために向けられるところの、新しい経済機構に移行されていかなければならぬのでありまして、そういたしますと、経済の部分における財政という大きな地位を占めるものも、また同然であるのであります。
この時に当つて、われわれの目に触れ、手にさわるあらゆる政治、経済、文化、産業、社会万般にわたつて、外は世界的、国際的平和國民の一人として世界の情勢に深く深く理解をもち、世界各國から信用されるような平和愛好の國民になりきることが必要であると思うのでございまするし、内は科学技術を尊重し、勤労を尊び、文化國民として國家生活に深い理解をもち、あの戰争中のように、行き過ぎた超國家主義のもとに、命も物を捨てるように
しかしながら、すでに新應法においては、日本國民は一切の戰爭を否認し、陸海空軍の軍備を全部撤廃して、世界に向つてほんとうの平和國民であるという決心を、ここに明らかにしたのであります。この絶対平和、戰爭廃棄という思想は、いかなる環境においても、また何人に対しても、われわれが堂々と披瀝し得る理想であり、信念であることを、私は固く信じているのであります。
從つてわれわれがそういうりつぱな理想を各國に實現をお願いするためには、國内的にりつぱな秩序をもち、りつぱな國民となつて、いかにも日本人が移住してきても平和國民である。
これら殘留者の引揚が速かに完了せられ、全國民が希望を以て平和國民として民主的生活を確立し得るよう連合國に懇請してやまない次第である。 參議院は全國民と共に、全力を擧げ、乏しきをわかち、同胞の歸還に備え、平和國家の建設に邁進せんとするのである。政府亦これがため萬全の策を講じ違算なきを期すべきである。 ここに參議院は全議員の總意を以て右決議する。 只今朗讀いたしました決議案を作成いたしました。
○小林英三君 今の修正の動議は大體結構でありますが、これは字句の問題でありますけれども、八行目の下の上、「希望をもつて平和國民としての」と「の」を入れた方が、字句の工合がいいのじやないかと思いますが。
これら殘留者引揚が速かに完了せられ、全國民が希望をもつて、平和國民として民主的生活を確立し得るよう、連合國に懇請して止まない次第である。 参議院は全國民と共に、全力を擧げ、乏しきをわかち、同胞の歸還に備え、平和國家の建設に邁進せんとするのである。 政府亦これがため萬金の策を講じ遺算なきを期すべきである。 ここに参議院は全議員の総意を以て右決議する。