2011-04-14 第177回国会 参議院 環境委員会 第4号
また、農水省が途中まで進めて中止をした中海の干拓淡水化事業ですけれども、この事業のために大きな堤防が二つ残されております。もう淡水化はしないわけですから、片方の森山堤の方は六十メートル開削をしてようやく通水をしました。もう片方の大海崎堤の方はまだ壁のままですが、ここも真ん中を空けて通水をしてほしい、そして元の海流に戻してほしいという地元の強い要望がございます。
また、農水省が途中まで進めて中止をした中海の干拓淡水化事業ですけれども、この事業のために大きな堤防が二つ残されております。もう淡水化はしないわけですから、片方の森山堤の方は六十メートル開削をしてようやく通水をしました。もう片方の大海崎堤の方はまだ壁のままですが、ここも真ん中を空けて通水をしてほしい、そして元の海流に戻してほしいという地元の強い要望がございます。
一つは中海の干拓淡水化事業、もう一つは諫早湾の干拓でございます。 中海の方は、私の地元にも近いわけですけれども、これは途中で中止をしております。今日、地図をお付けしました。一枚目は、宍道湖と中海がどういうつながり方をしているかという全体像です。そして二枚目が、今、中海がどうなっているかということなのですけれども、堤防が二つあります、大海崎堤防と森山堤防。
羊角湾というのは国営干拓事業中止の第一号であって、投じられた資金が六十億円、周辺開発も含めれば百十億円の資金が消失をしたと言われるわけでありますし、また、有名な宍道湖・中海干拓淡水化事業についても、着工後二十五年目にして凍結をされ、それまで投資をされた事業費七百二十億円がいわば無駄になったという構造になっているわけであります。
この中海干拓淡水化事業を中止に追い込んだ住民サイドからは、もうこれでもとの環境に国の責任で戻るんだろうという期待が物すごく多かった。一つはこの水門をどう扱うかというのが問題ですが、もう一つは、本庄工区干拓が中止になりました、そのためにつくられている二つの堤防の開削、これを求めているんです。
○中林委員 米問題に入る前に、まず、一たん始まるとなかなかとまらないと言われていた大規模な公共事業、国営中海干拓淡水化事業、三十九年の年月を経ました。八百五十一億円という税金の投入です。大変遅過ぎたとはいえ、十二月二日に島根県知事が正式に中止を表明いたしました。私も、当選以来この中止をずっと求めてまいりました。
この事業は、皆さん御存じのように、一九六三年に国営中海干拓淡水化事業ということでスタートして以来、実に三十七年を経過しております。 この間の歴史的経緯を振り返ってみますと、まずスタートしたときは、水田ということで干拓地の利用、そこへ水を送るということで淡水化計画ということがありました。
大蔵大臣、今、国の事業で質問をしているわけですけれども、これまで中海干拓淡水化事業に九百億近く事業費が投じられました。四十年近くたっております。国の財政というのは大変な破綻状態です。そういう中で、まだまだ科学的に解明しなければならない、今のような農政事情になりました、事業が始まったときとは大きく変化をしているときに、私は、国の財政支出、これが許されるのだろうかというふうに思います。
それは、いわゆる中海・宍道湖干拓淡水化事業についてのことであります。このことにつきまして大蔵大臣、環境庁長官、そして先般二十六日には大原農林水産大臣がそれぞれ記者会見等で発表されたわけでありますけれども、この事業につきまして今後どのように進めようとしておられるのか。
凍結の理由は幾つかございますけれども、一つは、何よりもこの事業が計画されたのが、干拓、淡水化事業を計画されたのが昭和三十年代です。それ以降、二十五年にわたって事業が継続中であった。計画の段階とその後の情勢が大きく変化して、事業が情勢の変化に対応できなくなったという点が一番大きな点かと思います。同時に、言葉はきついかもしれませんけれども、政策的な欠陥があったのではないか。
次に、宍道湖・中海干拓淡水化事業につきましてお伺いいたします。 これは三十八年に調査に着手して以来、既に四半世紀を経過いたしておりますけれども、その間に農業を取り巻く社会的、経済的環境は大きく変化し、また国民の環境や文化に対する価値観の変化で県民のニーズも大きく変わっております。
それは竹下首相のおひざ元でございます島根県それから鳥取県にまたがる中海・宍道湖の干拓淡水化事業がそれではないか。総事業費が九百九十億円でございますが、既に二十数年過ぎまして七百億円使っているわけでございます。
もう一つ加えまして、事業目的に関連して少し申し上げますが、御承知のように、この干拓淡水化事業というものは、昭和三十八年の当初計画では水田、酪農主体に大型機械化による山陰のパイロットファームを目指すという華々しい目的を掲げて事業化が始まったわけであります。その後、昭和五十三年の計画変更によりまして、米の供給過剰と飼料作物などの自給率低下に対処するため畑地造成に変更されました。
「干拓・淡水化事業について国では七百−八百億円の金をつぎ込んでここでやめては国民に申し訳ない、という言い訳をするでしょうが、これ以上に過ちを容認し続けることが決していい行政ではありません。」こう言い切っておられます。
地元の多くの住民が反対している中海干拓淡水化事業とか、それを前提にした斐伊川かん排事業に多額の予算や予算復活を認めながら、本当に国民や農民が要求している農業関係予算が大幅に削減されている。これはやはり私は逆立ちしているというふうに指摘せざるを得ません。
そういう懸念があるということを指摘して、この法案に関連しまして、中海干拓淡水化事業の問題について御質問をさせていただきたいと思います。 この中海干拓淡水化事業については、私もたびたび当委員会を中心にして取り上げてまいりまして、既に計画が策定されましてから二十二年の歳月がたっておりますし、国費も六百二十二億円という巨額な投資がなされておりまして、七割以上の事業進捗状況となっております。
○中林委員 中海干拓淡水化事業の中で、既に干陸されているところもあるわけですけれども、今言っております本庄工区は全体の六八%を占める裏も大きい面積の部分です。既に堤防は、今局長がおっしゃったようにほぼ完成に近づいているわけですけれども、干陸化そのものにはまだ着手されてないということになっているわけです。
それに対しては誠意を持って再度答えていただきたいということを申し添え、そして大臣には、このぐらい非常に大きな論議を呼んでおりますし、先例地の経験も含めて、ぜひ勇断をもってこの中海干拓淡水化事業は中止していただくよう強く要望しまして、私の質問を終わります。
○中林分科員 今の答弁でも明らかなように、滑走路延長と中海干拓淡水化事業は、地理的にも、また環境への影響から見ても非常に密接不可分な、そういうものになっているわけです。農水省の方では、その中間報告では、滑走路延長を全く考えずに中間報告した。運輸省の方も、それは埋め立てたけの環境アセスメントだと、こういうふうにおっしゃるわけでして、これは地元住民にとっては大変な問題です。
時間が残り少ないので、次に行かせていただきますけれども、この滑走路の延長ということに伴って、農水省が進めている中海干拓淡水化事業との関係でも重要な問題があると思うのですが、農水省にお聞きしますが、昨年八月に発表されました中間報告では、この美保飛行場の滑走路延長計画を踏まえた水質予測だとか潮流予測を出しているわけですか。
それから、運輸省の方には、環境アセスメントを行っているとおっしゃったわけですけれども、そのアセスメントは中海干拓淡水化事業、これをフォローできる中身になっているわけですかどうですか。端的に農水省と運輸省、それぞれお答えいただきたい。
ですから、会計検査院に、この中海干拓淡水化事業そのものが当初の予定の工期よりも随分、十年以上も延びるとか、あるいは当初の工事予算よりも数倍にも膨れ上がっているという状況から考えてみまして、ぜひ調査をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
最後に、環境庁長官と総務庁長官、時間がございませんのであわせて御説明させていただいて、それぞれから御答弁いただきたいと思うのですけれども、今までに述べてきましたように、地元ではこの中海干拓・淡水化事業というものについて大変な反対があるわけなんですね。一つは環境の問題ですね。
中海干拓淡水化事業は、当初昭和三十八年の予算で百三十八億円、昭和四十六年の段階で二百三十五億円の見積もりをしております。今日八百二十億円で、さらに完成までには、おくれるということも含まって一千億円近くにもはね上がるのではないか。そうすれば六倍から七倍の予算が必要になります。
○中林委員 それでは次に、中海干拓淡水化事業の関連で御質問したいと思うわけです。 ことしの八月二十日にようやく「宍道湖中海淡水湖化に関連する水理水質及び生態の挙動について」といういわゆる中間報告、また「宍道湖・中海淡水湖化に伴う将来水質予測」、そして「宍道湖・中海淡水化試行計画」の三つの文書が農水省より島根、鳥取両県に説明されたわけですが、それから既に四カ月が経過いたしました。
地元の新聞によりますと、本来ならば、中浦の水門の操作規程、管理規程などについては、関係自治体にいろいろな要請をする前に当然決めなければならないと私は思っておるわけでありますが^この前の、五十九年十月六日、鳥取県の境港市議会中海干拓淡水化事業調査特別委員会、この委員会における、中川吉弘さん、中海干拓事務所長さんの答弁などを見てみますと、全然もう、それらの問題は建設省に勝手に聞いてくれと言わんばかりの投
なお、斐伊川放水路事業計画が中海の干拓あるいは淡水化事業と並行して行われる必要があるかどうかということでございますが、これにつきましてはこの斐伊川放水路事業はもともと中海の干拓あるいは淡水化事業の前提とはなっておりませんので、あくまで中海の干拓、淡水化事業は放水路事業とは関係なく、治水上の影響が生じないように進められているものでございます。
○中林委員 干拓事業についてはどのところにおいてもさまざまな問題が今起きているわけで、私は島根県出身でございますので、本日、中海干拓淡水化事業のみに限ってお伺いしてみたいと思うわけでございます。 まず営農の問題でございますが、現在営農計画はどのように立てられているのでしょうか。
こういうことをされると、これからの環境行政の行方について、私は大変危惧を抱かざるを得ないと思いますが、私、きょうは中海、宍道湖の干拓、淡水化事業の関連で質問いたしますが、ぜひこの問題は環境庁として地元並びに国民の批判を浴びないようにしっかりやっていただきたいと思っているのです。