2007-12-06 第168回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
一つは、地盤が、これ干拓地特有だそうですけれども、軟弱なんですね。ですから、端的に言えば、大型機械による耕作には向かない土地なんです。地盤が軟弱で、例えば三年前にも、試験栽培中のジャガイモを重さ五トンの大型機械で収穫しようと思ったら車輪が地盤にはまってしまって立ち往生したという、そういう事故があったそうです。
一つは、地盤が、これ干拓地特有だそうですけれども、軟弱なんですね。ですから、端的に言えば、大型機械による耕作には向かない土地なんです。地盤が軟弱で、例えば三年前にも、試験栽培中のジャガイモを重さ五トンの大型機械で収穫しようと思ったら車輪が地盤にはまってしまって立ち往生したという、そういう事故があったそうです。
そうして、干拓当時、ゼロメーター地点ですでにマイナス一メーター以上のところが広範囲にわたっており、干拓地特有の沈下とは異質である——行って見ますとオランダ方式で堤防をやっておるわけですが、ヘドロでありますから、潟でありますから、当然自重によりまして地盤が下がります。この下がるのを研究して、私の友人は工学博士になっているのです。知っているでしょう、いま東海大学の教授をしておりますよ。
それから昨年やはり問題になりました滋賀の津田内湖干拓地では、土壌が干拓地特有の湿地ということで、畑作物の生育が思うようにいかない。
これは干拓地特有の軟弱地盤というものを支える上におきましては、傾斜型の幅広い堤防というのがより安定性があると、こういう観点から新しい堤防は傾斜方式にかえてきたわけでございます。したがいまして、大和干拓は昭和三十三年から発足した干拓でございますので、新しい方式をとっております。
しかしながら、干拓地特有の強い塩害と低湿地のために予想外の低収量で、入植農家は精神的、経済的に苦境に陥っているわけです。干拓地にもいろいろ種類があるわけですが、特にここの場合はそういう傾向が強くてまことに気の毒な状態でございます。