しかし一たび田代社長を中心にひとつ押しこくつて行こう、法律案もこれを御審議を願いたい、この段階まで参りました以上は、私は帝石内部の労使間の問題として、これは執行部とそれから労働組合の代表者との間で、よりよき方途を歩まれることを期待するのでございまして、これ以上あまり当局が組合側と直接の交渉を持つということは、かえつて執行部の仕事をやりにくくするおそれもあろうかと思いますので、その点は自制いたしておるようなかつこうでございます
愛知揆一
株をたくさん持つて支配権を持とう、そうしてそういう点から、特に事業に対しては熱意はないけれども、配当に対して熱意がある、あるいはその株を動かすことによつて非常なもうけがある、こういうところから帝石内部の持株の争いが起つておることは、御承知の通りであります。
伊藤卯四郎
昨年本委員会におきまして私は、大蔵大臣小笠原さん、岡野通産大臣、それから時の管財局長の阪田さん等々との間に、本問題で、政府当局者との間に質疑応答を交わしたのでございますが、私は今日あることを常に心配しまして、帝石内部における紛争の経緯及び警告を政府当局に強く発しておきました。その要旨は国有財産としての帝石株券に対する管理を厳重にしてもらうということが一つ。
野溝勝
若し仮にさような者がなるということになりますれば、今後私は徹底的にこの帝石内部に対する一切をぶちまけて輿論に訴えて、それで正道に立戻るような斗いをしなければならんことになりますから、そういう点につきましては余り徒労を起させないように、一番衝に当つておられる川上局長の御賢明なる一つ努力を願いたいということを申上げて置くのであります。これについて川上局長の見解をお伺いしておきたいと思います。
野溝勝
二月九日の産業経済新聞記事に、帝石内部が支配権をめぐつて争いがいよいよ深刻になつて来た、しかもそれが爆発点にすでに達して来ている、これはこのまま放任できないというところから、川上局長が関係者をそれぞれ呼んで事態収拾に対して乗り出してこれを解決しようとされているというようなこと等が出ておりました。
伊藤卯四郎
大体帝石内部を改革しなければいけないということは、事情をよく知らない者でも大体常識です。それを通産省は今日までサボつておつたことは、事態を誤らしめたものであります。一部の官僚が帝石の重役と結託しているというようなことがいわれるのもここにあるのであつて、わが党の中曽根君が先般予算委員会でやつたのも同じ趣旨であります。
森山欽司