1954-05-06 第19回国会 衆議院 内閣委員会 第31号
かつて日本は独立した帝国主義強国として欧米諸国とともにアジアに対し外部から支配する立場にありました東亜共栄圏の構想は、日本の帝国主義的膨脹政策にほかならなかつたのであります。太平洋戦争に破れた現在の日本は、再び帝国主義強国として復活する可能性に乏しいのであります。新しい日本は真剣に反省してアジアの中に復帰し、アジア諸国と平和的に共存する道を選ばなければなりません。
かつて日本は独立した帝国主義強国として欧米諸国とともにアジアに対し外部から支配する立場にありました東亜共栄圏の構想は、日本の帝国主義的膨脹政策にほかならなかつたのであります。太平洋戦争に破れた現在の日本は、再び帝国主義強国として復活する可能性に乏しいのであります。新しい日本は真剣に反省してアジアの中に復帰し、アジア諸国と平和的に共存する道を選ばなければなりません。
アメリカがその帝国主義的膨脹政策をやめて、国内においては軍需資本家の独占利潤のためでなく、国民の福祉のために、たとえばかつてルーズヴエルトがやりましたようなニユー・デイールを再び採用し、国外においては、ソ連その他の共産圏諸国とも平和貿易を大規模に再開する、こういうことをしますならば、経済的利害の面においては両国の対立は解消する。第四には、ソ連の実力であります。