1970-07-10 第63回国会 衆議院 農林水産委員会 第31号
かつて指導価格を政府がとっておりました時分には市価逆算方式というようなことが生産者団体から提案されたこともございます。しかし現在は指導価格も撤廃をしてしまった今日でございますので、直ちにそういった方式もとりにくいというようなこともございます。
かつて指導価格を政府がとっておりました時分には市価逆算方式というようなことが生産者団体から提案されたこともございます。しかし現在は指導価格も撤廃をしてしまった今日でございますので、直ちにそういった方式もとりにくいというようなこともございます。
で、その実態を明らかにいたしまして、われわれとして対処することを考えなければならないと思うわけでございますが、先生おっしゃいました全般的な乳価指導の問題点につきましては、当初中央酪農会議が主張いたしました市価逆算方式につきましては、農林省といたしましても、この考え方をバックといたしまして、この考え方のもとにメーカーと生産者団体の間に話し合いがつきまして、その土俵の上で乳価がスムーズにきまるということを
しかしながら、これは当てはまらぬかもわからぬが、農林省が当初乳価問題に対して強く主張した市価逆算方式、それがいつの間にやら消えてなくなったような形なんです。それが今日の乳価の決定というものを非常におくらせておる。この農林省のおくらせておる、ここに問題があると思います。
○岡田説明員 従来の交渉は、生産者団体のほうで一応市価逆算方式という原則を確立して、この原則のもとにメーカーと話し合いをするという形であったわけです。そこで、農林省としても、市価から原料価格を出していくという考え方は妥当であるということで、そういう考え方で両者の話し合いをつけるということであっせんをしてまいったという実態だと思うのです。ところが、メーカーがなかなかそれは了承しない。
しからば、そういう確信ある方式を生産者側では納得したが、メーカー側で納得していないという点でございますから、今後とも引き続きこの市価逆算方式というものを強力にメーカー側に納得させる、そういう努力をするのが当然だと思いますが、その点についての局長の決意を伺いたいと思うのです。
そこで、農林省から先ほど御報告になったように、市価逆算方式というものを一応算定方式として両者に提示した。生産者側においては若干の異論がなかったわけでもないが、一応結果的にはそれを了承した。
もし地方の段階でですね、市価逆算方式によって算出された乳価よりも高いもの、あるいはそれと同程度の水準のもの、あるいはそれに近いものが出ておれば、あるいは地方段階で妥結の見通しということも期待が持てるかもしれません。しかしながら、全国的な状況を調べてですね、市価逆算方式によって示された乳価に近いというような乳価を提示しておるところはどこもありません。
○矢山有作君 そうすると、農林省の考え方というものは、加工原料乳について基準取引価格を算定するのに市価逆算方式を使っている、したがって、用途別乳価形成の立場からすれば、市乳向けの生乳についても市価逆算方式をとっていくんだと、こういう基本的な考え方だと解釈してよろしいと思いますね、それで間違いありませんか。
○矢山有作君 いま逆算方式を拒否するメーカー側の理由について局長から説明を聞いたんですが、私どもは飲用向けの生乳価格をきめるのに市価逆算方式はいいものとは思っておりません。
その辺のことも含め、市価逆算方式というものが考え方としては私はそんなに時間のかかる問題であるとは思いませんが、それに基づいた具体的な乳価水準というものについて、双方がほんとうに、これ以上は出すこともできないし、これ以上要求することも妥当でないという認識を得るまでには、まだ時間がかかるだろう、それは一種の試行錯誤的な経過をたどっていかざるを得ないだろうというふうに私は思っております。
たとえば、生産者価格というものは当然生産費あるいは自家労働を中心とした所得を補償する価格にして、そして、加工乳にしてもあるいは飲用乳にしても、それには必要な経費等を加算して、そうして市価を形成さすべきである、こういう考え方は変わりはないわけですが、問題は、なぜ農林省が乳製品にしてもあるいは飲用乳についても市価逆算方式をとるかということは、やはり価格政策の面で末端消費価格というものを変更させない、そういう
○檜垣政府委員 私の聞き違いがございましたらお許しを願いたいと思いますが、メーカーが市価逆算方式をのまない理由の一つに、加工原料乳のコストについては農林省が甘くやっておるからのんでおる、飲用乳については渋くやっておるからのまないのではないかというふうな御質問があったように思うのでございますが、そういうことは私どもは絶対にないと思っております。
○桧垣政府委員 加工原料乳の不足払い制度の中では、これは乳製品からの市価逆算方式をとります関係で、取引の場所は、制度上の取引場所、つまり、価格を算定するための取引場所は、工場とせざるを得ないのであります。
その際に加工原料乳の価格を算出するのと同じような方式で市価逆算方式をとることが現在の価格をきめる場合の最も妥当な方式であるということで、そういったルールに基づいて市乳価格の形成のルールをまずきめてもらって、もちろん価格の交渉は指定生乳生産者団体と乳業者の間で行なわれるわけでございますので、ルールをまず中央の段階できめまして、それに基づいて各地域におきまして、いま申し上げた指定生乳生産者団体と乳業者の
○檜垣政府委員 飲用牛乳の価格決定のルールは市価逆算方式を妥当とするという考え方に立ちまして、五月の六日に、私の名前で、中央酪農会議に飲用牛乳の製造販売費用等についてという資料を提供いたしたのでございます。