1986-05-15 第104回国会 参議院 大蔵委員会 第13号
減債制度を事実上崩壊させるに等しいこのようなやり方は、国債政策への国民の信頼を裏切るはかりでなく、財政負担の平準化、財政膨張に対する間接的歯どめ、公債の市価維持など、減債制度本来の役割にも重大な支障を来すものであります。
減債制度を事実上崩壊させるに等しいこのようなやり方は、国債政策への国民の信頼を裏切るはかりでなく、財政負担の平準化、財政膨張に対する間接的歯どめ、公債の市価維持など、減債制度本来の役割にも重大な支障を来すものであります。
それから四番目に「国債の市価維持のために活用することも考えられる。」、こういう基本認識でいわば減債制度というのを考えたわけであります。
したがって、この減債制度の意義は、そうなりますと公債政策に対する国民の理解と信頼をこれがあるから得ることができる、それから財政の膨張、ひいては公債残高の累増に対する間接的な一つの歯どめにもなる、そして財政負担を平準化する効果も期待できる、そしてまたもう一つは、これは国債整理基金に滞留する資金を国債の市価維持のために活用することができる、こういうようなことが挙げられておるわけでございます。
そして一方に、「公債の市価維持のためある程度の資金」がどうこうという表現がございまして、「これらの諸点にかんがみれば、特例公債を発行せざるを得ない五十八年度において、定率繰入れを停止することはやむを得ないものと考える。」こういう表現になっておりますね。これは歴年大体そういう表現であります。
そういう意見とともに、また五十八年度につきましては、国債整理基金への繰り戻しが実施されることになっておりまして、この国債整理基金につきましては、公債の円滑な償還に必要な流動性を確保し、また公債の市価維持のためのある程度の資金を保有するということも、五十八年度に関する限りは一応見通しが立つわけであります。
○塩出啓典君 それから財政制度審議会のもう一つの意見は、先ほども窪田次長がおっしゃいましたように、今年度は国債整理基金への繰り戻しがあるために、五十八年度に定率繰り入れを停止しても、同基金は公債の円滑な償還に必要な流動性を確保し、また公債の市価維持のためある程度の資金を保有することとなると、このように言っておるわけでありますが、減債制度の一つの役割りであります国債の市況維持への活用ということが今後どうなっていくのか
第四に、「国債の市価維持のために活用することも考えられる」。この四点からこの制度をつくることを当初お決めいただいたわけでございます。 その後、特例公債を五十年度以降発行するようになりましてから、これを維持すべきかどうか、財政審の中でも賛否両論がございまして、五十四年度の答申では、これを「見直すべきである」と。
これでは、国債の円滑な償還はもとより、国債政策への国民の信頼の確保、財政負担の平準化、財政膨張や国債増発に対する歯どめ、公債の市価維持という基金本来の役割りが果たせないばかりか、いわば減債制度の存在の基盤を掘り崩すに等しい暴挙と言わざるを得ません。 自賠責特会の積立金は保険契約者の掛金から生じたものであり、その使途は契約者の利益として還元されるべきものです。
四番目に、公債の市価維持等々を挙げているわけであります。
○山口(光)政府委員 ただいま御引用になりました財政制度審議会の答申でございますが、実はその後に「他方、国債整理基金への繰戻しが五十八年度に実施されれば、」これはやったわけでございますが、「同年度の定率繰入れを停止しても、同基金は、公債の円滑な償還に必要な流動性を確保し、また、公債の市価維持のためある程度の資金を保有することとなる。」
これでは国債の償還はもとより、国債政策への国民の信頼の確保、財政負担の平準化、財政膨張に対する間接的歯どめ、公債の市価維持という本来の役割りもとうてい果たせず、いわば減債制度そのものの存在を否定するに等しい暴挙と言わざるを得ません。 第三に、将来の減債財源の先取りで当面を糊塗する一方、将来の財源難を一層深刻なものといたします。
申すまでもなく、国債整理基金への定率繰り入れ、減債基金制度は、国債の償還を保障し国債政策に関する国民の信頼を確保するとともに、あわせて財政負担の平準化、財政の膨張に対する間接的歯どめ、公債の市価維持等の重要な機能を持つ制度であります。
第四に、そうやって資金がたまりますと、国債の市価維持のために活用するとか、そういうことも考えられ、国債管理に役立つではないか。 この四点を眼目としてこういう仕組みを設けるのが適当であるという御結論をいただき、現在のような制度をつくったわけでございます。
それから制度確立の意義と効果につきましては、一つには公債政策に対する国民の理解と信頼を確保すること、二番目には財政の膨張、国債残高の累増に対する間接的歯どめとして働くこと、三番目には財政負担の平準化の効果を持つこと、四番目には国債整理基金に滞留する資金によって国債の市価維持の機能を果たし得ること。これが設けられた趣旨であるというふうに理解しております。
また、先ほど申し上げましたが、製品としてできますてん菜糖が急激に増産されまして、その砂糖の市価維持に大変苦慮したこともあるというようなことがございますので、奨励金を設けた時代と情勢はかなり変わっておるのではないかというふうに思うわけであります。
それから二番目に、そういうことで基金をつくりますと、公債の市価維持等のため運用するに当たりましては、なるべく基金そのものの金額が大きい方が機能的に働きやすいというような議論があったようでございます。でございますから、先生おっしゃるように、何もかも、言葉が適当かどうかわかりませんが、どんぶりになっているじゃないかというふうになっているのは、そういった趣旨からきているのだろうと推察されます。
○矢追秀彦君 財政審の報告では、「この資金を国債の繰上償還等に充て、国債の市価維持のために活用することも考えられる。」と、こうなっていますね。また、公債の市場価格の変動は、基本的には金融情勢の変化によって生じる場合が多く、ちょっと中を飛ばしますが、そうした場合は減債基金の積み立てによる資金をもって対処すべきものではないと、こう言っています。
金利のバランスを崩しますし、実勢がどうかということを見失うことにもなりますし、またマネーサプライの増加を通じましてインフレにつながっていくわけでございますので、漫然とそういう意味での市価維持のためのオペレーションは行うべきではないのではないか。金融市場の調節のために必要な最小限度にとどめるべきではないかと思っておる次第でございます。
市価維持のために現在の糖安法に基づく指示カルテルというようなことも現在までもやってまいりましたし、これからも考えてはおりますが、先生御指摘のように、もっと基本的な対策を必要といたしている状況にございます。
これはまさに私どもといたしましても、公社債市場の育成とか安定的なる国債機関投資家の育成とか、そういうような面からいきましても極力努力いたしていきたい、こう思っておるわけでございまして、すでに御承知の累積投資の問題だとか、あるいは非課税の特約とか、いろいろなことも実施しておりますし、また必要に応じましては、買い入れ消却というようなこともやって国債の市価維持に努めて、個人の消化を増大してまいりたい、こう
このような意見、つまり「毎年ある程度の財源を制度的に繰り入れる結果、時として国債整理基金特別会計にある程度の資金が滞留することもありうるが、この資金を国債の繰上償還等に充て、国債の市価維持のために活用することも考えられる。」
この意味におきまして、これに関連いたしまして将来問題となりますことは、公債の市価維持政策をとってはならないという点であります。もし公債が市場において価格の低下を示すというようなことになってまいりますと、もちろんその場合には新規公債の発行は困難となりますが、もしそのような状態のもとにおいて公債を発行し続けようとするならば、既発債の市価を維持しようということになりましょう。