1972-04-07 第68回国会 参議院 予算委員会 第7号
漁業の方面でございますが、漁業の方面では、工業団地ができましたので、鹿島港の堤防のところから六キロメートルまでの海岸線で工業廃液によって魚類が死んだという事故が昨年の三月にちょっとありました。現在はそういう問題は起きておりませんが、県としては、水質汚濁防止法の厳正な運用をはかるために、水質基準について上乗せをして行なっております。
漁業の方面でございますが、漁業の方面では、工業団地ができましたので、鹿島港の堤防のところから六キロメートルまでの海岸線で工業廃液によって魚類が死んだという事故が昨年の三月にちょっとありました。現在はそういう問題は起きておりませんが、県としては、水質汚濁防止法の厳正な運用をはかるために、水質基準について上乗せをして行なっております。
工場進出で工業廃液の中にも、業種によっては食品工業など栄養分の多いものがある。」こう言われているのですが、「湖のメカニズムからいえば、年がたつにつれ、湖中に栄養塩類がふえ、当然、これを利用する植物プランクトンがふえる。さらに、このプランクトンを食う小動物が増加し、小動物をエサとする魚類もふえてくる」となっておるのですが、これは御承知のとおりかと思います。
それからなおパルプ工業廃液が河水を汚濁するという問題もからみまして、パルプ工業にとりましてリグニンの利用ということは非常に大きな問題でございます。私は、できますならばパルプ工業と木材糖化工業とを一体にしたようなリグニンの研究といったようなものができる、それでどういう形態が一番いいかと申しますと、国立の研究所といったようなところは理想的ではあるのでございますが、大へん申しわけないのですが予算が少い。
農林省の農地の調べによると工業廃液での被害は昭和二十七年度で七が二千四百二十四ヘクタールに達している、上水道の被害は上流で流し下流でこれの浄化に困っているのが随所に見られた、また二つの大きな炭鉱を調査いたしておりますが、洗炭廃水が単に沈澱させただけで遠賀川に放流されていて、データによって調べてみると泥が一年間に五万七千二百トン投棄されていることになる、この数字は控え目と見られ、かりに信用するとしてもひどい