1981-02-23 第94回国会 参議院 災害対策特別委員会 第3号
大正三年の大爆発の後、昭和に入って、二十一年、三十年の爆発を経て、四十七年ごろから火山活動が再び活発となり、現在に至っておりますが、降灰や火山ガスによる農作物などの被害に加えて、山腹の崩壊・土石流により農耕地や集落等に大きな被害を与えております。
大正三年の大爆発の後、昭和に入って、二十一年、三十年の爆発を経て、四十七年ごろから火山活動が再び活発となり、現在に至っておりますが、降灰や火山ガスによる農作物などの被害に加えて、山腹の崩壊・土石流により農耕地や集落等に大きな被害を与えております。
また、有珠山の地殻変動に伴う要望として、 第一に、地殻変動に伴う崩壊土石の降雨による流出対策について、その危険個所の早急な対策を要請する。 第二に、地殻変動に伴う建物被害に対する援護措置について救済措置を要請する。 第三に、地殻変動に伴う地籍調査の実施方について、特段の措置を要請する。 その他多くの要望及び陳情がありました。
以上の災害に対し、関係当局によりとられました応急的な措置の概要を申し上げますと、県は同日付で災害救助法の適用を決定し、鹿児島市は同日十二時十五分災害対策本部を設置し、直ちに自衛隊、県警、防災関係機関等の協力のもとに救出作業に着手いたしたのでありますが、崩壊土石には巨石が続出し、崩壊個所の陥没と亀裂の拡大や救出途中の激しい降雨により二次災害発生の危険から作業は困難をきわめ、十一日間もの日時を要し、ようやく
中濃地域におきましては、長雨による山はだの緩み、急傾斜地の崩壊、土石を伴う激流の家屋と道路、河川施設への激突、それによる破損が大方のパターンとなっており、それだけに、惨たんたる被害の痕跡が各所に見受けられておりました。危険な急傾斜地は、岐阜県下でも千五百カ所に及んでおり、危険区域に指定されているものは百五十ヵ所にすぎない実情であります。
次に、岩ケ谷地域において、大阪城築城の際の残石の落下により発生した家屋の崩壊現場、福田地域における崩壊土石流により埋没した家屋、伊豆川のはんらんによる流失崩壊した家屋等の被害現地、吉田地域では吉田川の上流部におけるがけくずれにより流出した土砂が下流の田畑一面を埋没させている現地を視察してまいりました。