1956-05-29 第24回国会 衆議院 法務委員会 第37号
当日午後七時四十分ごろから福井地方検察庁において、検事井村章が検察事務官岡田武男立ち会いで取調べを行なっていたが、同検事が捜索の際発見された一枝さんの家計簿を示し、選挙費用に関し質問したところ、これが同人に精神的なショックを与えたためか、かけていた腰かけから右側にずり落ちるように倒れたので、岡田検察事務官が手をかして応接用ソファーに横臥休養させた後宿直室に移し、福井刑務所高橋医師の来診を得て手当をなした
当日午後七時四十分ごろから福井地方検察庁において、検事井村章が検察事務官岡田武男立ち会いで取調べを行なっていたが、同検事が捜索の際発見された一枝さんの家計簿を示し、選挙費用に関し質問したところ、これが同人に精神的なショックを与えたためか、かけていた腰かけから右側にずり落ちるように倒れたので、岡田検察事務官が手をかして応接用ソファーに横臥休養させた後宿直室に移し、福井刑務所高橋医師の来診を得て手当をなした
その日の午後検察庁で取り調べる予定でありましたが、岡田検察事務官を警察署に派遣し、本人の病状を見させた結果、本人の申し出によって取調べを中止、静養させております。その日の夕刻、高橋医師は再度治療を行なっております。
○長戸政府委員 岡田検察事務官に対する公判廷における取調べでございますが、検察官が「堂森一枝がいすからずり落ちる前に、同人を井村検事がしかったようなことがありますか」、これに対する答えとして、「矛盾はついていましたが、しかるようなことはありませんでした」と、こういうふうに申しておるわけであります。私はずり落ちる云々というようなことを決して弁解として申し上げておるのではないのです。