1963-07-06 第43回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第28号
私ども現地に参りました際に、福岡の早良町の内野小学校の被災地に行ったのですが、これは上流部からの山津浪をまつ正面から校舎が受けまして、校舎そのものはひどくこわれましたけれども、それによってその下のほうの耕地あるいは部落の家屋等が相当に被害を免れたという形になっております。
私ども現地に参りました際に、福岡の早良町の内野小学校の被災地に行ったのですが、これは上流部からの山津浪をまつ正面から校舎が受けまして、校舎そのものはひどくこわれましたけれども、それによってその下のほうの耕地あるいは部落の家屋等が相当に被害を免れたという形になっております。
降雨のために山津浪が随所に発生いたしまして、水流は猛烈な勢いとなつて奔流し、権現川初め各河川及びため池の決壊を生じたために、住宅の全壊十八戸、流失十八戸、半壊三十八戸に及び、農地はほとんど全町にわたる約三十六町歩稲作田の冠水及び浸水を招来いたしました。町村道及び林道は全面的に崩壊し埋没しておつたのであります。
次に司門市におきましては六月二十八日早朝おりからの満潮と山崩れに伴う山津浪によりまして、一瞬にして全市は岩石と木材を混じた濁流にふるい流されまして、死傷者は三百六十八人、家屋の流失は九十八戸、全半壊一千四百七十八戸、浸水が一万三千三百六十四戸に及んでおります。なお河川・道路の決壊は百八十一カ所、田畑の流失は二百町歩、冠水四百二十町歩の致命的な損害をこうむりまして全く惨憺たる状況を呈しております。
○山田節男君 これはさつき地辷りの問題で大臣に申上げて御回答があつたわけですが、これは私は希望になつて来ますが、大臣に一つお願い申上げたいことは、今回地辷り、山崩れ、それから山津浪、これがさつきの河川局次長はそこまで今考える暇もないというようなお答えでしたが、日本はこれだけの山国であつて、建設省がただ物が壊れたらこれを修理するというのではなくて、それも重要な職務ではありますけれども、国土保全ということをすることが
ですから私がお伺いしていることは今日までの地辷り或いは山崩れ、山津浪等で非常な災害を我々はなめておる。それは少くとも建設省としては、これは、建設省は終戦後発足になつたか知らんが、元の内務省といたしましても、こういうような山国であり罹災国である以上は、過去の幾つかのこの惨害に鑑みて、そういうものに対する根本的な理論があつて然るべきじやないかと思います。
(三)山くずれによる災害 門司市、阿蘇地区において人的物的にきわめて甚大な被害を与えた山くずれは、おおむね戦時中の山林濫伐に基因するものと思われますが、一方山津浪の特徴としては、瞬間的かつ水量が大であつて岩石を含んでいる。従つて、その被害は特に大きいのであります。家屋の被害につきましては、自然に抗した危険な位置に建築がなされていること、人家が密集していること、家屋が脆弱なこと等があげられます。
そのうちで浅間山から出て参りました山津浪、これは防げば防げた津浪なんです。なぜかと申しますと、昨年のキテイー台風によつて、山林の風倒木が相当ありました。それが一年たつた。これを相当前から附近の村民も心配しておつた。これを始末しなければ、雨が降つてそれに水がどんどんかさんで来ると、必らず津浪になるおそれがあるということを村民が言つておつた。営林署でもこれを認めて、ぜひやりたいと、こう言つておつた。
縣下全体からいいますと、山間部の方はいわゆる山津浪によりまして、家屋の崩壊があり、家屋の流失、埋没、從つて人命の死傷があり、平坦部は冠水による被害というような状況でありまして、その被害は約五十四億と言つているのであります。しかしながら佐賀縣は前田委員の報告にもありましたように、経済的に非常に貧弱な縣でありますが、今度の風水害が縣民に與えました打撃は、実に深刻なものがあるのであります。
併し開拓したから直ちに山津浪或いは土砂崩壞とこういうことを來すのが一般ではないわけでありまして、まあそういうふうに考えておりまするが、鹿兒島の場合のごとく特殊な土壤のところで而も一つの盆地になつておる、これをすべて開拓いたしましたがためにその後に水が溜つてそれが一氣に崩れる、こういうような事態を生じた場所もあるわけでありまして、そこで開拓をいたしますことにつきましては、食糧の増産の関係並びにまあ僅かではございまするけれども
それには山津浪がなぜ起つた、天井川が主原因で、急げ吉野川上流の砂防と書いてありますが、こういうふうなことが大分起つて來たのでありますからして、どこに重点を置かなければならんか、河川河川によつて違いましよう。それによつてよく性質を明らかにして本当に治水の根本に沿うように一つお考えを願いたい。いずれこれは又後の機会に詳しく論議することと思いますが簡單に申上げて置きます。
それからもう一つ、その地方によつてよく調べなくては分らんのですが、急激に水が増すという原因には、上流地方における山地の崩壞による堰止め、これがたまたま洪水と一緒になつて、止めたやつがいわゆる山津浪という形において現われで來るということになりますると、これは倍になりますから、そういう原因がありますれば……ただ雨量が靜かに流れ出て河川が平常の形において水が流れ出るという形になりますれば、これはすぐ倍ということはちよつと
今度の岩手縣の災害で、國有林が地すべりであるとか山津浪がありました。たとえば早池峰山の土砂がくずれまして流れ出し、それが下の方に非常な災害を與えた。それはここにある荒廃地復旧という費用がそういうものに充てられると思いますが、はたしてあの地すべりや山津浪を起して赤裸になつたあの山に対して、何か手当をいたしましたか。もし手当をいたしませんと來年の雪解けが心配であります。
次に岩手縣に移りまするが、岩手縣は宮城縣と異なりまして、いわゆる山間部の盆地地帶にありまするが、その盆地地帶を北から南に向つて北上川が流れておりまするが、その北上川の出口が非常に狹隘なために、出口附近の、例えば一ノ關附近、或いは水澤とか、ああいう所は、出口の狹隘なるために水が逆行して増水を被むつたという結果の被害、それから縣の北の方、縣北部におきますると、これは土砂の崩壞、いわゆる山津浪による被害のために
岩手縣の水害は大體北上川を中心として、この川の濫亂による水害が例でありますが、今囘の豪雨はやはり七月二十二日、二十三日にわたつておりましたが、北上川の氾濫というよりも、山津浪の被害が多かつたのであります。