2001-12-04 第153回国会 衆議院 総務委員会 第14号
これらに対し、地方交付税の段階補正の見直しなどによる合併を誘導することは、山村自治体の存立と山村住民の生活基盤を弱体化するおそれがあるわけであります。これらの地域は、国土と環境の保全等の機能を担い、下流域の都市住民の安全で健康な生活を維持していることを認識してほしいと思うわけであります。 この視点の大臣の所見を伺いたいと思います。
これらに対し、地方交付税の段階補正の見直しなどによる合併を誘導することは、山村自治体の存立と山村住民の生活基盤を弱体化するおそれがあるわけであります。これらの地域は、国土と環境の保全等の機能を担い、下流域の都市住民の安全で健康な生活を維持していることを認識してほしいと思うわけであります。 この視点の大臣の所見を伺いたいと思います。
このような状況が続けば、山村住民のみならず、森林の恩恵を受けている国民生活全体、国土利用全体、そして、今日のみならず、将来にわたってゆゆしき事態が起きることが懸念されるわけであります。 そこで、強調したいことは、従来の山村対策は所得や社会資本などの格差是正を基本としたいわば条件不利地域対策的視点に立っていました。その限りにおいて山村対策は、消極的、事後的、びほう的であったと言わざるを得ません。
ただ、多くの大規模林道は、それぞれの山村住民の生活上の利便性や安全性、あるいは林業の活性化を図るという意味で大変に必要とされ、その地域で本当に期待をされている林道が多いということの御認識もお願いをしたいと思います。
国民生活の視点で考えますと、毎年このような機能が円滑に発揮されなければ、安全で快適な生活に支障が生じてくるということになるわけでありますが、山の手入れを通じて、この評価額三十九兆円に及ぶ森林の機能を維持しているのは、森林所有者や森林・林業関係者であり山村住民の方々でもあります。それに関係する施策を所管するのが農水省であり、林野庁であるわけであります。
総理、今、奥地の山村は、今日まで幾多の困難な諸条件の中にあって営々と自然を守り育ててこられた勤勉な山村住民の方々が消えています。昨年、九州農政局の調査で明らかになりましたが、九州だけでも過去十年間で七百二十八の村、集落が消え、過疎化は過去十年間の三倍のスピードで進んでいる結果が出ています。この影響をもろにこうむっているのが国有林、民有林です。
こういった関係が成り立ちますと、保健機能というものの提供からさらに都市住民と山村住民との人間的な相互理解に進み、両者の共存のきずなは強固になると思います。今のことを反面から申しますと、一般的にリスクが大きいと言われますレクリエーション事業の需要面の基盤を安定させ、また時には利用者側の注文をも取り入れまして、保健機能提供の内容を一層高度化することができることと思います。
この都市住民の山村への来訪を契機として、単に都市住民が山村の自然環境を満喫するだけでなく、都市住民の考え方、物の見方を山村住民が摂取していくことが重要であります。このことにより山村地域と都市との間には精神的な連帯が生まれ、山村地域が孤立せず外に向かって発展できるための基盤が形成されると思います。 そのための方策として、私どもの町では都市と山村の交流事業も進めております。
全国森林組合は、昭和五十八年度から都市住民と山村住民との交流を深め、林業や山村の現状や役割の理解を得るため、そういう目的でグリーンキャンペーンを各都市で展開してまいりました。平成元年度は、去る十一月の五日、日曜日、神奈川県小田原市の郊外にある「いこいの森」で「親と子の森林教室」を開催いたしました。
山村をめぐる情勢が厳しい中にありまして、これを克服し、その活性化を図るためには、林業者等山村住民の自助努力はもとより、都市住民による物心両面にわたる協力が必要で不可欠なものであろうかと思います。すなわち、山村の維持発展は国全体に影響を及ぼす問題でありまして、ここに居住する人々だけではなく、国民全体で山村活性化のために努力することが必要と考えております。
また、林産物の市場を多様化するというようなこともございますし、また過疎地域になっておりますので、過疎に悩みます山村住民の皆さん方に他の地域との交通路が開けるというような意味で、いわゆる村が開けるというような感じを与えるというようなこともございまして、私どもとしましては、この林道の開設の効果は極めて大きいというふうに考えております。
日本の森林・林業も、今大臣が新聞で訴えておられますように、山村住民の過疎化そして高齢化、こういうものが進んで、林業の担い手のいわゆる山からの撤退、そしてまた弱体、脆弱という現象がとめどもなく進んでいる。それに加えまして木材価格が一向にどうも上がってこない。そのために、山を持っている人たちも希望を失っているものですから、保育間伐もままならぬ。
家庭用の炭でございますとかまきでございますとか、そういうようなものを森林から入手するわけでありますし、あるいは森林地帯を牛、馬などの放牧的な場所としても使うといったようなことで、森林と山村住民の皆さんとのつながりが非常に深かったのでございます。そういった事柄が燃料革命その他の事情によりまして大きく変化をしてまいりまして、その影響を受けて森林との結びつきも大変薄らいできた。
国有林の多い山村住民としては、国有林経営の大きな変化は直接間接に地元経済に及ぼす影響が大きいという現実的な立場から見て、これを積極的に歓迎するものではありませんが、現下の厳しい林業経営を打開する試みと受けとめ、国有林経営の改善に協力をしていきたいと存じております。
しかるに、上流水源地帯における森林、林業の現状は、生産基盤整備の立ち遅れ、諸経費の高騰による林業収益の低下等により、森林造成を担う山村住民の森林維持に対する意欲は減退し、森林の荒廃は、極めて憂慮にたえない。ついては、水源地域における森林の維持及び造成機能強化を図るため、下流域受益者の応益分担制度を早期に確立されたい。」こういう県議会の議決まで経ているわけです。
物心両面から痛手を受けている山村住民であります。かつ林業の現在の状況というものは、御承知のとおり大変厳しい経済状況の中で林業経営は非常に苦しい状態にあるわけです。いま無利子融資の話がありましたけれども、相当十分な補助対策が講ぜられていくのでなければ、山の跡片づけから造林までやっていこうという意欲がなかなかわきにくいというのが現在の林業経営の実態ではないかと思うのであります。
そういう点からばかりでなくて、やはり山村住民のいろんな理解とかあるいは協力がありませんと、カモシカ自体の保護ということもこれは支障を来すんじゃないかと思いますね。そういう点から、私はもう何回も申し上げますけれども、カモシカの保護に異議を唱えているわけじゃないんです。
この問題の解決がおくれておる大きな要因はここにあると思うわけでありまして、万一この事態をこのまま放置しておりますならば、山村住民の生活権はますます侵害されてまいります。大げさでございますけれども、生活権の侵害、こう言わざるを得ないと思う。あるいは林業者等の植林意欲は減退してしまう。
この地域がこれらの機能を発揮していくためには、山村住民が定住し得る条件を総合的に整備し、過疎化を防止していくことが重要である。」という基本認識に立ちまして、以下省略させていただきますが、細々といろいろな対策を書いたというのが経緯でございます。
その内容につきましては、ただいままたお話がございましたが、私どもはこの意見書を受けまして、特にその意見書の中では今後の新しい山村振興対策は山村住民の立場からする格差の是正の要求と、全国民的な立場からの山村の役割り、すなわち先ほどお話がございましたような農林産物の供給の面とかあるいは国土の保全、水源の涵養、自然環境の保全というような面で大変重要な役割りを果たしておりますから、そういった役割りを一層高揚
「国土の約半分を占める山村は、山村住民の生活の場として重要であるとともに、農林産物の供給、国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全等の面で重要な役割を担っており、都市化の進展するわが国において、国民が潤いのある豊かで安全な生活を営む上で、かけがえのない地域となっている」こういうふうに書かれております。
五十年が四一・六というふうな数字になっておりまして、これでは、山村住民の大きな期待にどうも沿うていないのではないか、かように見受けられるわけでございますが、格別の御事情があったのか、その辺のことを承りたいと思います。
昭和四十年に衆議院農林水産委員長の提案により、山村振興法が制定されて以来、四十七年度までに国土のおよそ二分の一に相当する地域が山村振興地域に指定され、山村振興計画の策定をはじめこれに基づく各種の山村振興事業が推進されてまいったのでありますが、山村住民の所得水準、生活環境施設整備の水準などの地域格差は必ずしも解消されず、山村の現状はなお厳しいものがあるのであります。
昭和四十年に、農林水産委員長の提案により山村振興法が制定されて以来、四十七年度までに国土のおよそ二分の一に相当する地域が山村振興地域に指定され、山村振興計画の策定を初め、これに基づく各種の山村振興事業が推進されてまいったのでありますが、山村住民の所得水準、生活環境施設整備の水準などの地域格差は必ずしも解消されず、山村の現状はなお厳しいものがあるのであります。
そこで御存じと思いますけれども、経済企画庁の総合開発局で山村住民の意向調査というのをやっておりますが、その中でも日常生活で不便を感じる内容は何かというのについては、第一には交通であるということが出ております。