1956-05-17 第24回国会 参議院 法務委員会 第20号
山本少年は、やはり権藤刑事のため良心があるかと腹を突かれたり、首や顔を打たれたり、うしろ手に手錠をかけて調べられたり、また刑事十名ばかりに取り囲まれてひっくり返されたこと、食事を与えられず、自白したら食わせてやると鼻先に突きつけられたりしたことを申し立てています。 しかるに、これに対し警察官側では異口同音に少年らの言い分を否定するので、ついに対決の手段をとったのであります。
山本少年は、やはり権藤刑事のため良心があるかと腹を突かれたり、首や顔を打たれたり、うしろ手に手錠をかけて調べられたり、また刑事十名ばかりに取り囲まれてひっくり返されたこと、食事を与えられず、自白したら食わせてやると鼻先に突きつけられたりしたことを申し立てています。 しかるに、これに対し警察官側では異口同音に少年らの言い分を否定するので、ついに対決の手段をとったのであります。
ただ、先ほど申しましたように、行動を共にした浜田、山本の終始変らない供述によって、宋哲準が犯行現場においてジャックナイフを持っていたということは二少年が現認しておりまするし、その供述が終始変っていないという点、宋哲準は凶器は持っていないと言いますし、かつて持ったこともないと言いまするが、山本少年は宋哲準から前にジャック・ナイフでおどされたということも明らかに述べておる。
山本少年は暴行事件もございますが、窃盗二件でございます。それから山田少年は窃盗一件、それから浜田少年ぱ窃盗それから道路交通違反なるものもございます。
○説明員(宇田川潤四郎君) 最初の調査記録の意見によりますと、初め宋少年を特別少年院、それから浜田少年を保護観察、山本少年を試験観察、こういうことになったのでございますが、その後この意見が変りまして、結局二十条送致、言いかえますと、検察官送致というように変ったように聞き及んでおります。
○政府委員(長戸寛美君) 浜田少年は昨年の六月八日、山田少年は昨年の六月十日、宗少年と山本少年でございますか、これは十月二十二日保釈出所いたしております。――ちょっと訂正いたします。六月十日の保釈出所いたしましたのは山本の方かもしれまん。それから十月二十二日が宗と山田であろうと思います。