1972-06-01 第68回国会 参議院 運輸委員会 第14号
ところが、御承知のように、あそこには山岳波あるいは非常に乱気流が発生しやすい状況でありまして、そして、その乱気流にあって、まず垂直尾翼がとれ、そして、その尾翼がとれて落ちるときに左の水平尾翼を打ち、そして左の水平尾翼がとれて、したがって、飛行機としては、尾翼がなくなりましたので操縦不可能になるわけです。
ところが、御承知のように、あそこには山岳波あるいは非常に乱気流が発生しやすい状況でありまして、そして、その乱気流にあって、まず垂直尾翼がとれ、そして、その尾翼がとれて落ちるときに左の水平尾翼を打ち、そして左の水平尾翼がとれて、したがって、飛行機としては、尾翼がなくなりましたので操縦不可能になるわけです。
それから、先ほどお話がございましたけれども、山岳波による乱気流の調査研究につきましては、先ほどお話しのように、これは世界的にまだ未開拓の困難な問題でございます。しかしながら、今回の事故例にかんがみまして、先ほど団長からお話がございましたけれども、関連の機関、省庁、航空局その他関係の機関が共同して、これを解明する計画が現在とり進められております。
○守屋参考人 ただいまお話ありましたように、富士山は一つの孤峰でありまして、その孤峰に相当強いエネルギーを持った風が当たりますと、風下のほうの空気の流れというものはかなり複雑なものでありまして、山脈のうしろですと、いわゆる山岳波と称せられるものができるわけなんですが、富士山のような孤峰でありますと、山岳波に似たような流れも生じますが、同時に左右から流れ込むというふうな流れも加わりまして、かなり流れも
われわれの郷里の近くでは大山も富士山と同じようなかっこうをしているのですが、早い話が、このBOACの貴重な事故の体験があるわけですが、もう一ぺんかりにこの山岳波なり、山岳波に伴う乱気流で、縁起の悪い話だけれども、かりにもう一ぺん事故があったとしたならばたいへんなことになる、何をしておったかということになる。
○澤政府委員 これは私よりも、あるいは調査団の守屋団長をお呼びいただいて、御報告を聞かれたほうが適切かと思いますが、先生のおっしゃるとおり、山岳波による乱気流、タービュランス、あるいは富士のような孤峰による乱気流というものは、現在の気象学ではまだ予知することは不可能といいますか、きわめて困難であるというのが調査団の御報告でございます。
したがいまして、そういった山による山岳波というようなものにつきましては、気象庁といたしましては、富士山を含めまして適当な山、たとえば鈴鹿山脈、あるいは大子山系とかというようなものもございますが、そういうような代表的な山につきまして将来乱気流の調査をやって、それをもとにしまして、ほかの全般的の山の状態を考えてできるだけ適切な乱気流の予報を出したいというようにただいまは考えておる次第でございます。
長い山脈がございましてそこに非常に強い風が吹きますと、その風下に山岳波というのが出てくる。空気が強い波を打ってうねるわけでございます。この山岳波というのは、戦後よくグライダーなどが非常に高度の高い記録をつくりますときには、山岳波に乗りましてうまいこと高いところにのぼるわけでございます。
ですから考えられるのは、山岳波というのが、いまわれわれの知識では考えられる。
いま先生の御指摘であります気象状況、特に冬季の気象状況、あるいは山岳波の影響を考慮しての最低安全高度の問題は、これは従来の最低安全高度の設定と若干違った概念だと思います。その点につきましては、さらに研究さしていただきたいと思います。