2017-05-25 第193回国会 参議院 農林水産委員会 第16号
先日、農業者の方の所得を上げるためのお取組について質問させていただきましたが、高知県で山地酪農という、大変、全国でも五軒しかないような、自然の草を食べさせて、自然繁殖をさせて、そしておいしい牛乳を生産するというのに取り組んでおられる方がいらっしゃると思いますけれども、その方が六次化ということでソフトクリームを作ろうかなということで御相談をされたそうでございます。
先日、農業者の方の所得を上げるためのお取組について質問させていただきましたが、高知県で山地酪農という、大変、全国でも五軒しかないような、自然の草を食べさせて、自然繁殖をさせて、そしておいしい牛乳を生産するというのに取り組んでおられる方がいらっしゃると思いますけれども、その方が六次化ということでソフトクリームを作ろうかなということで御相談をされたそうでございます。
私の地元ですと、田野畑村というのがありまして、そこで、これは自然放牧の中の一つの形態なわけですが、山地酪農というんですね。これは、別に田野畑だけじゃなくて、西日本でもされていることなんですが、雑草なんかを食べさせてやっているということを聞いたこともあります。
○林国務大臣 いわゆる放牧は、そもそも牛本来のみずから草を食べる能力を利用した飼料管理方法でありますので、畜産農家にとっては、飼料給与作業の省力化、それから購入飼料費の節減というメリットがございますし、地域や耕種農家にとっても、耕作放棄地の解消、未利用地の活用、それに伴って、イノシシ等鳥獣害の発生防止、さまざまな効果がございまして、草地を活用した放牧以外に、林地を活用する、今御指摘のあった山地酪農や
○畑委員 とともに、この山地酪農も含む自然放牧を耕作放棄地でやったらどうかなとちょっと思ったんです。これは耕作放棄地をどうやって有効利用するかというのが課題でありますが、これを耕作するということもいいんですけれども、自然放牧に使うということは、まさに下草を食べてくれるし、そういう雑草も食べてくれる。
ただし、これとちょっと考え方が違いまして、拡大しなくてもコストを下げて、例えば安いえさとして放牧を利用して、普通の酪農家が七千キロの乳を搾るのであれば、私はコストをかけないで四千五百キロでもいい、こういう山地酪農というようなことで、最近、低投入型の生産というような名称で呼んでおりますけれども、そういった行き方も一つあるということでございまして、必ずしも一つの形態だけを追求するという必要もなかろうとも
それからもう一つの問題は、消えた民間技術としてはいろんなものがありますが、例えば水田酪農、山地酪農とか山岳酪農という言葉がありましたけれども、そういったようなものも近代化の技術体系の中で消えてしまっていますね。
それぞれの経営ごとに、規模拡大をさらに図って、頭数の拡大をさらに図っていこうとする方もいらっしゃるでしょうし、先ほど乳量の話が出ましたけれども、牛群検定の農家と非検定農家では搾乳量に年間約一千七百キロの差があるという状況もございますので、こういう非検定農家の方々につきましては、いわゆる山地酪農的なことをやるのは別でございますが、それ以外でやるならやっぱりもう少し乳量のアップということも考えてもらわなきゃいかぬだろう
また、非公共の畜産再編総合対策事業におきましても、中山間地域に存在をいたします野草などの飼料の資源を活用いたしまして、放牧を主体とした山地畜産、山地酪農の確立、そういうことであるとか、拠点的な共同利用施設の整備を図る、あるいは作業受託組織の育成等を総合的に進める、そういうような対策を実施して中山間地域における酪農、畜産の振興に現在努めているところでございます。
○説明員(竹中美晴君) 御指摘いただきましたような里山等を活用いたしまして、蹄耕法等によりますいわゆる山地酪農的なものでございますが、農林水産省としましても各般の施策を講じまして御支援をさせていただいておるところでございます。
そういう意味で、例えば最近では山地酪農というようなことも言われております。私ども、そういった中山間に成立するような放牧型の酪農経営、そういった経営に対しましても資金面あるいは助成面で支援をしてまいりたいというふうに考えております。
自給率を大いに上げて今後畜産の振興を図っていこう、また水田に対する休耕田も六十五年には八十万ヘクタールになる、こういった水田を利用して山地酪農から平たん地へ若干移す、そして飼料の水稲もつくったりして自給率を上げ、いろいろと今後日本の畜産農業を守っていこうというときに、政府の目標が、中間試算と言いながら、八月ごろ結論が出るでしょうけれども、早くもこういうふうにダウンしている。
農林省もプロジェクトチームをつくって幾らかは研究をやっておられると思いますけれども、こういったものにもつと力を入れて研究開発して、飼料作物を推進し、山地酪農から平たん部酪農にどんどん切りかえるようなことも考えてあげる。そして、自給率を徐々に高めながら、一挙に上げますとアメリカあたりから相当圧力がかかってまいりますから、そうしながら国内の自給率を上げていく。
したがって、それらを含めて、今回予算の中で里山等の利用の促進を図ることになっておりますが、山地酪農についても高い認識と評価に立って積極的な推進を図るべきだと思いますが、いかがですか。
過日も同僚の原田委員からも山地酪農というようなお話ございましたが、こういうときに、これは農家にとっては個々それぞれ条件は違うわけですけれども、おしなべてこういう条件の中で体質強化、国際的に競争力を持つなんということはこれはなかなか大変なことですけれども、何らかのこれは政府としてもこの機会をとらえての対策を講ずるという、強化策を考えて、せっかくのこの価格の上げ幅が、乳製品、畜産物の価格の上げ幅のことだけに
それから、あなたのいまおっしゃったように、山地酪農とか大型化だけがそうじゃないよ、やっぱりでこぼこの土地があって大型化したくたってできないところもあるじゃないかと。そういうようなところは案外に土地の値段が安いとか、またいい点もあるわけなんです。
当然、具体的対策として山地酪農を明確にうたうようにしてもらいたいと思う。これは要望ですけれども、いかがですか。
○原田立君 山地酪農についてお伺いするんですが、今日まで大変な苦労をされて、りっぱな牧場がわが国にも数多く点在しております。この山地酪農については、当局はどのように認識し評価されているんですか。
世界の需給動向からは、国内生産体制の充実が必要と思われますが、山地酪農の見地から、国有林、公有林野の開放を含めて、対策を伺いたい。第五に、赤潮被害によりハマチ養殖漁業は壊滅的な打撃を受けています。防止対策を急ぎ、救済措置を講じて安定経営を推進すべきだと思いますが、どうですか。 次は、住宅問題です。 住宅は、総理の言う田園都市づくり、家庭基盤づくりの原点です。
特にわが党でこれを進めて強調してまいりました山地酪農の振興について、食糧政策の上からこれは大きな意味を持つものであると思いますが、これをどのように考えていらっしゃるか、お尋ねをいたしたい。
この山地酪農を食糧政策の観点から四つばかり分類して述べてみたいと思うのです。 一つは、耕地として活用できない山地を、傾斜四十度ぐらいまでを草地として活用できやしないか。
山地酪農につきましては、通常の耕地農業では利用になじまないような山地について、放牧を中心として畜産的に活用して、省力化された酪農を経営なさる、それで、それに伴って牧草等を導入するほか自然野草も活用する、そういう非常にユニークな経営方式として承知をしております。
そういった面で私もかねがね山地酪農については再三政府に申し上げてまいりましたが、一向その進展が見られないまま今日に推移しておりますけれども、すでに民間団体ではかなりの成果を上げて、まさにまたその効果も莫大なものがございます。
○安倍国務大臣 食糧自給体制を推進するという立場からいけば、山地酪農が非常に大きな意味合いを持っておる、私はこういうふうに考えております。私も各地をあちらこちら歩いておるわけでございますが、農林省もこれに対して何もしないというわけじゃなくて、局長がいま申し上げましたように、だんだんと施策は進めております。
○瀬野委員 もう一点、山地酪農振興のための具体的政策についてでありますけれども、山地酪農の振興を図るためには、まず国策の中に山地酪農振興政策を積極的に位置づけ、次のような政策の展開を図るべきである、私はかように思っております。 一つは土地政策の整備、すなわち、国公有林を初め未利用の雑木林等、山地酪農のために活用できるよう法改正をするなり、行政指導の改善を図るということであります。
長期的対策として、わが国は全国土の六八%を山林で占めている地理的条件を十分生かした林間放牧や、山地酪農の推進あるいは水田裏作の飼料用麦類の生産奨励、さらには牧草開発など総合な自給率の向上対策を講ずる必要があると思うのであります。以上のようなことを前提に置いて、各項目別に御質問したいと思います。
一つには今回の公団法の問題、あるいは大規模林業圏等が今後開発されますけれども、そういった問題とあわせまして山地酪農を推進するという問題もありましょうし、また、きょうは時間がございませんけれども、水稲、稲作のいわゆる青刈りによる飼料というものの検討と試験をいましておられるようですが、こういった問題とかもあわせまして、あらゆる知恵をしぼってやらねばならぬと思います。
○政府委員(桧垣徳太郎君) これは非常に専門的な問題でありますので、私も実はそれほど自信があるわけではございませんが、いま考えておりますことは、具体的な目標の内容として酪農経営方式、これはその村の条件によりますが、山地酪農あるいは畑地酪農あるいは水田酪農というふうに条件によって分かれると思いますが、そういう経営方式の種類の問題、それから目標所得額、これは酪農部門についてだけ、どの程度の所得を目標とするか
大きな面で見まするならば、いま申し上げたように、山地酪農が一五%、二〇%までいっていない。私は、山地のほうというか山岳酪農についての研究も最近相当進んでおりまするし、スイスの例などから見ても、そういうものをもっと積極的に進めるべきじゃないかということには、私も同感で、そのほうへ進めたいと思います。
○東海林委員 そこで、ひとつ大臣にお伺いしますが、たとえば局長の答弁のように、山地酪農と見られるものが二〇%以下、それからややそれに準ずるようなものが相当ある、こういうようなことのようですけれども、北海道は別として、私は、むしろ現状においては、いわゆる平地酪農というのが相当大きい部分を占めておると思うのです。
○桧垣政府委員 手元に資料がございませんので、大ざっぱに申し上げまして、現在山地酪農のウェートは、頭数でいいまして、一五%ないし一七%程度であって、そのほかは農山村あるいは平地という形になっておりますので、これの区分が必ずしも明確ではありませんが、山地酪農という形ではまだ二〇%に達していないというふうに見られます。