1998-04-09 第142回国会 参議院 経済・産業委員会 第8号
それから、これももう一つ私ごとで申しわけございませんが、私、そういうことで実家が実家なものですから、大学へ参りましたときにも中小企業の勉強をしたいということで、当時、後で学長になりました上田貞次郎先生に入門をしたわけでありますが、山中篤太郎先生がその学問の後を継がれまして、中小企業論というのを確立したわけでございます。
それから、これももう一つ私ごとで申しわけございませんが、私、そういうことで実家が実家なものですから、大学へ参りましたときにも中小企業の勉強をしたいということで、当時、後で学長になりました上田貞次郎先生に入門をしたわけでありますが、山中篤太郎先生がその学問の後を継がれまして、中小企業論というのを確立したわけでございます。
それで、中小企業という世界のうちの小企業対策の中で中というのが入っているのは日本だけだと、日本はそれだけミドルというもののウエートが高いんだということを私の恩師の山中篤太郎先生がおっしゃいました。私もそのとおりだと思いますので、日本はそういうことから見ますと大企業、中企業、小企業そして零細企業とピラミッド型というのをなしているということであろうと思うのでございます。
これの二割を通常雇用に大体持っていくというのが山中篤太郎先生の意見である。そうすると、福岡県の三万五千の二割で七千、これが加わる。そうすると、三十七年と三十八年の炭鉱の閉山による失業者と、それから失対事業からいく失業者と、同時に現実に滞留しておるのが二万人おるのです。この滞留者、そしてその上に関連の中小企業と農民の失業者が出てくるわけです。
今度、先生も御存じの通り、労働省の山中篤太郎先生を中心とする失業対策問題調査研究会の報告書が出たわけです。これも、三十五万の一般失対に就労している失業者、これらの諸君をA、B、Cの三段階に分けております。Aの諸君、約三十五万の二割程度ですが、この諸君というものは大体広域職業紹介を適用できる人たちです。そうすると、これは六、七万出てくるわけです。集中的に福岡県あるいは筑豊地帯が多いわけです。
これは一橋大学の山中篤太郎先生の話ですが、それは結局特効薬がないとい、うことに尽きる。政策が多いということではなくて、どれを見てもこれを見ても特効薬がない、そういうことに尽きると思うのです。特効薬さえあれば何もあんなに多く論文も出ないでしょう。結局政策がない、あらゆる政策をやって中小企業振興をはからなければならぬということになると思います。