1954-07-31 第19回国会 衆議院 労働委員会 第34号
やはり近江絹糸の夏川社長のごときは、山ねこのごときむちやくちやな存在であつて、今の法律ではなかなか抑えられないと思うのであります。こういうケースのものを取締るのには、もつと熱意と、もつと強い正義感を持つて労働省が当らなければ、これはやれない。
やはり近江絹糸の夏川社長のごときは、山ねこのごときむちやくちやな存在であつて、今の法律ではなかなか抑えられないと思うのであります。こういうケースのものを取締るのには、もつと熱意と、もつと強い正義感を持つて労働省が当らなければ、これはやれない。
第四は、罰則規定でありますが、行為者に対する罰は、国家公務員法、公共企業体労働関係法との均衡もあわせ考え、いわゆる山ねこ争議の主謀者のみを罰するようにし、法の運用についていやしくも法の精神を曲げ、不当なる労働者圧迫にならざるよう政府において特別な考慮を拂われたいのであります。
この前の国鉄の争議なんかはその例でありまして、俗に山ねこ争議と言つておりますが、そういうものについては、今のお話のようではこれを処罰する方法はない。元来処罰というものは行為者を処罰するというのが処罰の建前でなければならぬのでありますから、やはり建前としては個人行為者を処罰するということにせざるを得ない。
しかし末端で、いわゆる山ねこ争議と言つておりますが、かつて次第に争議をやるのであります。明らかに法がそういうことはやつちやいかぬぞといつて、公益保持の建前から争議を一時とめて調停をしようというときに、かつて次第にやる、それが処罰されないというのでは、何のために法律をつくつたかわからない。
ところがその後の実績によりますと、森山さんも御承知かもしれませんが、一昨年の七月でありますか、国鉄その他の組合におきましては、執行部で争議をやらないということに決定しておりましても、いわゆる山ねこ争議と申しますか、末端ではそれぞれ争議をやつておる例がたくさんあるのであります。
これはもちろん大臣のおつしやる通り、山ねこ争議等があるので、ひとつこういうふうにやつた方がよかろうという御見解かもしれませんが、これはむしろ罰則ならばやはり団体ということが本則であるべきじやないかと思うのであります。一応労働運動はできるだけ自由にする。しかし治安上やむを得ない場合は、これはそのときの必要性いかんによりますけれども決して私は遠慮すべきじやないと思う。
ところが問題はいわゆる山ねこ争議によりまして、組合全体の責任者はさような指令は出さないにもかかわりませず、地域的闘争とか、あるいは山ねこ闘争という形におきまして、無責任な行動をする者があつた、こういう場合に現行の法律では処罰の方法がないという状況がございまして、かれこれ検察当局の御意見もございまして、かような改正をいたすことにいたしたのであります。
加藤さんの言われたのは、その中央委員会の決議云々ではなしに、何か國電のあれが山ねこに傳えられた。こういうことで不利になつたと言つておりますが、山ねこ、山ねこだと何でも山ねこにしてしまいますけれども、非常に迷惑な話です。これは山ねこでも何でもありません。誤解があると思うのです。
しかるにもかかわらず、わが國現在の官公労働組合の実情は、まことに寒心にたえない次第でありまして、国民及び政府は、官公労組のストライキやサボタージユに戦々兢々としている状態であつて、これは、昨年の二・一ゼネスト並びに本年における山ねこ爭議等に徴しても明らかであります。
同時にまた服務紀律違反になります山ねこ爭義的なものに對しましては、これは法の定めるところによりまして、適當な措置をとつていつて、今後服務紀律の確立を期していきたいと存じております。
山ねこ爭議以来、一部の労働組合には、なお少数の極端な分子が、大衆の日常生活苦を好餌として、経済闘争に名をかり、執拗な破壞戰術に出ておりますことは遺憾の極みであります。
もう一つの問題は、総額がたしか八千何百万円でありますが、それが山ねこ爭議その他によつて海上輸送に轉移したものが非常に多い結果、予定をいたしているところの金が足りなくなつた。つまり從來通りの八千何百万円では賄えなくなつてきた。從つてその足らぬ部分をどうするか、これをきめてもらいたいという問題ですが、この問題については、私どもは正当にそれが要るものであれば、これは補償すべきだろうと思います。
それから第二番目の集團缺勸の状態でありますが、これは新聞等において政府から山ねことか、あるいは最近においては山犬というような非常にありがたい名を頂戴しておるのでありますが、この點につきましても、われわれはこれを一つの組織によつて戰術としてそのような集團缺勤をとつておるものでは決してないのであります。ただいま申し上げました通り、勤務地の近くに家がない、從つて皆二時間も三時間もの距離から通つてくる。
そうして東京においては、全遞の諸君の集團缺勤の問題について非常に不愉快な名前をもつて山ねこ爭議というふうに政府は呼ばれて、われわれは非常に遺憾に思つた次第でありますが、弘前その他においては、政府で認められておりますところの食糧の休暇、あるいは年次休暇というものをとらなければ、どうしてもやつていけないという状況になつてきておる。
(「それは山ねこ戰術じやないか」と呼ぶ者あり)だまつてお聽きなさい。たいへんお氣の毒であるが、今一箇所要点を讀みます。 〔発言する者多し〕
○徳田球一君(続) しかるに、この警告に対しまして、今度のこの山ねこ爭議ということに関しましての警告が、いかなる結果を引き起こしているか。労働者諸君は一大憤慨をもちまして、現に西尾君は、ここに來る前まで、官公労諸君にぐんぐん押しかけられて、脂を絞られたに違いない。ここは避難所になつているような状態である。