1953-06-17 第16回国会 参議院 本会議 第11号 ○曾祢益君 第五次吉田内閣が少数不安定内閣として成立し、前途暗澹たる折柄、スターリン死後における共産陣営の微笑外交は冷戦緩和の可能性をもたらし、国際情勢の推移如何は日本の平和と安全を大きく左右する複雑微妙なるものとなつて参り、国内的には、平和デフレに直面する大衆生活の窮乏、労資の対立の尖鋭化、反動逆コースと民主主義防衛の抗争、国民の独立への要望の激発とこれに便乗せんとする反米人民戦線の強化等の険悪な 曾禰益