1951-08-15 第10回国会 衆議院 建設委員会 第31号
熊野川の水力開発計画で、最も大きい論点となりますものは、小鹿ダム施工の問題と、北山川分水発電の問題であります。小鹿ダム施工の問題につきましては、多分に技術的な問題にわたりますので、文書に譲ることといたし、ここには北山川分水発電の問題について申し上げることといたします。
熊野川の水力開発計画で、最も大きい論点となりますものは、小鹿ダム施工の問題と、北山川分水発電の問題であります。小鹿ダム施工の問題につきましては、多分に技術的な問題にわたりますので、文書に譲ることといたし、ここには北山川分水発電の問題について申し上げることといたします。
熊野川につきましてもその開発方法につきましていろいろA案、B案、C案とございまして、この熊野川の発電をどういう点に使うかという問題でございまして、あるいはこの熊野川の電源を、特に冬季の渇水時におきまするところの関西の発電用に使うという建前を強く反映した案と、それから常時の発電を相当ふやそうという案と、両者を混合してつくつて行こうといういろいろの案がございますが、何しろ金額が非常に大きいのと、特に小鹿ダム
第一に、建設省当局におきましては、冬期補給電力の供給という観点から、小鹿ダムを中心とした三つの案と小鹿ダムを放棄した一案、計四つの構想を持つているのでありますが、これは結局のところ小鹿ダム施工の問題とからんで来るのであります。
現に小鹿ダムには三十数メートルの断層があることが調査の結果分つたのでありますが、この計画をやりますると、川原樋川の上流の土石を流すので、廣瀬にダムを作りまして、天ノ川の土砂を下に流すということがなくなりますので、この点は非常に効果がある、下流に及ぼす好影響があると考えております。