1989-11-29 第116回国会 参議院 環境特別委員会 第2号
大正の初めには野生のタンチョウは全く姿を消してしまったと思われていましたが、その後、釧路湿原でタンチョウの小群が再発見されてからは保護対策が講ぜられ、現在では、釧路、根室、十勝地方で四百八十五羽が確認され、地元住民や各関係機関の保護活動の成果が評価されております。
大正の初めには野生のタンチョウは全く姿を消してしまったと思われていましたが、その後、釧路湿原でタンチョウの小群が再発見されてからは保護対策が講ぜられ、現在では、釧路、根室、十勝地方で四百八十五羽が確認され、地元住民や各関係機関の保護活動の成果が評価されております。
昭和五十年、G・アーチボルド博士は再び来日し、さらに極東地域のツル類の調査と保護を目的に訪韓し、三十八度線非武装地帯に小群ながら越冬中のタンチョウをはじめ、わが国では現在十羽にまで減り、絶滅の悲運にあるトキ四羽の生息を確認し、韓国に渡来するツルの保護対策を提言した。