1980-03-17 第91回国会 参議院 予算委員会 第10号
ところで建設省、ことしの二月に成田に絡んだ問題で、小泉よねさんの土地の問題ですが、何か堂々と態度を変えられましたね。ちょっと伺わせていただきたい。
ところで建設省、ことしの二月に成田に絡んだ問題で、小泉よねさんの土地の問題ですが、何か堂々と態度を変えられましたね。ちょっと伺わせていただきたい。
問題は、七年もおくれてあれだけの国費を乱費して、しかも小泉よねさんを生活の場から根こそぎ追い出すような強制収用をあえてしながら、なおかつ数々の未取得の未収用の空間がまだ横たわっていて、大きなデッドロックになっている。 言いかえますと、何でこれ建設大臣に聞きたくなったかというと、あなた方大臣は、収用権を行使する権能というのを起業者たる空港公団に付与したのはこれ建設大臣。そうですね。
小泉よねという者の代執行に当たっては稲束みんな持っていっちゃった。代執行では禁じられているところの稲こき機といいますか、こういうものを運んでいってしまった。警察が代執行をやっているんじゃないか。私は質問しようと思わなかったが、きょうは触れますけれども、全く関係ありませんなんという状態じゃない。われわれの見ている前でも警察官が全部代執行員の補助員のような役割りをやっていた。
こういう状態で、ちょうどそのときに小泉よねさんは庭先で四十歳くらいの年齢の男の人と一緒に脱穀機のところにおったようでありますが、そうした作業が進展をしており、三十五分には家屋解体作業に移っておるわけであります。そういう過程の中で、そういう危険もありますし、先ほど申し上げましたように、この間すでに十二時に代執行宣言がありますから、すばやい学生どもはここに集まってきておったことは事実であります。
○加瀬完君 それで小泉よねさんは前歯が四本ぐらぐらになって、背中に打撲傷を負った。これは代執行によって機動隊五十名に拉致されたことから起こっている。小泉よねさん並びに脱穀機と稲束がその際接収されている。人間だの稲束だの脱穀機が代執行の対象になりますか。これは法制局いるはずだから、法制局答えてください。
たとえていいますならば、同じような事件が起こる可能性を持っておった小泉よねさんの場合は、抜き打ち的にすぽっとやりましたので、これがたいした混乱もなくして目的を達して収用いたしておるのであります。
たとえば小泉よねさんの代執行に関しまして千葉県知事は、三名の方がなくなったという事件の直後ですから、公団のほうに少し延ばしたい、または設計変更したらどうかというようなことを言っているわけですね。しかし、それも設計変更は無理だからやってくれというようなことでやってしまったという、非常に何といいますか、お上の命令というのがにおうわけです。
もう一つお聞きしたいのですけれども、小泉よねさんの代執行が終わったその翌日ですか、その日だったと思いますが、建設現場の飯場が三つばかりやられまして、これはもう焼き討ち事件で、そして新聞の報道によりますと、もう命からがら逃げた。さらに出かせぎの一家の方々は二人の子供をやっとこさで逃がしてやったというふうな、ほんとうに気の毒なことが出ておりました。
そこで、九月一日千葉県知事は、社会党関係共有地及び天浪、木の根、駒井野の三団結小屋の四件は九月十日までに、団結小屋化している小泉よね住宅は九月十五日までに明け渡すよう、行政代執行法第三条の規定によりまして戒告をいたしましたが、いずれもこの戒告に従わなかったので、九月十六、十七日の両日にわたりまして、前記四件につきまして、代執行及びこれに続く整地作業を実施いたしました。