1958-03-12 第28回国会 衆議院 外務委員会 第12号
それを、私どもが参りましたときに、小林移動大使が、もちろん大統領、それから向うの総理大臣あるいは副総理と話されまして、大体の向う側の考えを打診したわけであります。結局その結論としまして、われわれが小林大使の御意見としてまとめましたのが、賠償は二億しか出せない。そうなってくると、あとの二億は何か別の方法で考えなければならない。このためにはどういうことを考えなければならないか。
それを、私どもが参りましたときに、小林移動大使が、もちろん大統領、それから向うの総理大臣あるいは副総理と話されまして、大体の向う側の考えを打診したわけであります。結局その結論としまして、われわれが小林大使の御意見としてまとめましたのが、賠償は二億しか出せない。そうなってくると、あとの二億は何か別の方法で考えなければならない。このためにはどういうことを考えなければならないか。
そのときの内容は、大体今大臣が言われるような四億中心、つまり小林試案そのものではないけれども、小林試案を中心に協議を進めていこうということと、もう一つは、日本側は小林移動大使が当る、それからインドネシア側はジュアンダが当る、こういうことで大体了解ができたように聞いておるのですが、その点は間違いございませんか。
ところが当時外務省としてはここに御列席になっておる白幡参事官をインドネシアに派遣するということになったわけですが、こうして小林移動大使と白幡参事官それから高木公使の三者で協議をした結果、いわゆる小林試案というものがここにできておる。この試案の内容はどういうものなんですか。
幸いに小林移動大使を東南アジアの諸国に派遣するに際しましても、特派大使のある一つの試案として向う側に提案したものがございます。それにつきまして大体インドネシア側におきましてもその方向に沿うて解決したい意向が明らかになりました。ハッタ氏がちょうどこちらへ参りました。これは言うまでもなく非常にインドネシアの有力者でございます。
○国務大臣(岸信介君) インドネシアの賠償につきましては、御存じのように長い沿革を持っておりまして、最近ハッタ氏及びスジョノ局長が参りまして、いろいろその前に小林移動大使が向うをたずねました。こういうような事態から相当に従来の関係が進展をいたしまして、総ワク等について大体の考え方は原則的に一致しております。他にいろいろな技術的にも考究すべき問題もございます。
それから今の相手方の刺激で、まあ藤山さんは別に刺激されないと思うのでありますけれども、むしろ岸総理大臣がえらい刺激を与えたんじゃないかと思うので、何かラジオ放送で言ったことが大分刺激をしたということがあるのですが、それは岸総理に御忠告になった方がいいんじゃないかと思いますが、まあそれはそれといたしまして、次にインドネシアの賠償問題、小林移動大使が帰ってこられ、それからまたハッタ氏が本日こられ、いずれ
幸いに先般小林移動大使がインドネシアに行かれまして、いろいろ首脳部と会見して会談を重ねてこられました。その結果われわれとしても示唆されるものが非常に多かった。従ってその御報告を基礎にして、さらに日本の考えをまとめて参りますように今努力をいたしておるわけであります。
さらに一昨日ですか、帰朝せられた小林移動大使もこれは早急にやはり交渉を進めたい、どういう報告が外務大運になされているかはわかりませんけれども、いずれにいたしましても十一月に総用がインドネシアを訪問したときは、いやがおうでもインドネシア賠償について何らかの解決の少くとも具体的な一歩を踏み出さなければならない時期に、たまたま国の責任者である総理が行かれることに相なると思うのであります。