1979-05-29 第87回国会 衆議院 内閣委員会 第14号
○鈴切委員 遺骨を収集するということと、確かにいま言われました安導券を得ておった赤十字船が撃沈された。それはアメリカの違法行為、国際法違反に基づいて行われたというふうにいま現在なっているわけでありますけれども、しかし、御存じのとおり、もし戦時禁制品が積まれておって、そのもとにおいて撃沈されたということになると、今度日本が逆の立場になるということが考えられるわけであります。
○鈴切委員 遺骨を収集するということと、確かにいま言われました安導券を得ておった赤十字船が撃沈された。それはアメリカの違法行為、国際法違反に基づいて行われたというふうにいま現在なっているわけでありますけれども、しかし、御存じのとおり、もし戦時禁制品が積まれておって、そのもとにおいて撃沈されたということになると、今度日本が逆の立場になるということが考えられるわけであります。
○鈴切委員 やはり赤十字船ということで安導券を与えられておったわけでありますが、いよいよこれで引き揚げということになりまして、戦時の禁制品が積まれておったということになると、今度は日本側が違法的な行為をやったということになるわけであります。
○鈴切委員 阿波丸は赤十字船として国際法に認められた安導券のもとに航行していたわけであります。したがって、これを撃沈した米軍の行動は明らかに国際法違反であったわけでありますが、米国政府もその違法性を認め、戦後賠償の責任に応ずる旨の意思表明がなされていたわけでありますけれども、戦後、日本政府は賠償請求権を放棄したいきさつがあります。
この議論はいまの原爆の関係ばかりではなくて、たとえば戦時中に公海の安導券をもらって——阿波丸なんという事件がそうですけれども、安導券をもらって航行していた。
阿波丸に対しては、米国は安導券を出し、襲撃、臨検その他一切の障害を与えないことを確約し、その安全航海を保障したのであります。これに対して日本からは、阿波丸の通過日程及び航路を通告し、夜間も点灯し、緑十字旗のもとに公然と航海をしたのであります。阿波丸は二十年二月十七日門司を出発し、南方各地域を巡航して任務を果たし、三月二十八日シンガポールを出発して帰途についたのであります。
四月四日在京キューバ大使が外務省を来訪いたしまして、米軍籍にある韓国人がキューバに亡命したいということを申し出てきたので、キューバ大使としましては、同人のキューバに行きたいという意思を正当なるものと認めまして、キューバに亡命することを許したので、日本政府は同人が自由に日本から出国してキューバに行けるように安導券を発給してもらいたいという要請を外務省に持ってきたわけでございます。
○藤崎政府委員 キューバ側は、向こうのキューバに逃げていきたい、そういうのを、これは政治的亡命だという観点からキューバに引き取りたいから、大使館にかくまっておる者に安導券を与えて無事にキューバに渡航できるようにしてもらいたい、こういう要求をしておるわけでございます。
阿波丸協定の例が出ましたが、あれも、交渉の経緯あるいはその前のバックランドを振り返ってみますれば、日本で安導券をちゃんとアメリカからもらった阿波丸が不当にも撃沈されたわけでありますから、アメリカが間違ったわけであります。
第三点は、米国からの要請によりまして、連合国からの安導券をもらって行動をした阿波丸が、米国潜水艦によって撃沈をされました。これは明らかに米国の責任であります。本院は昭和二十四年の四月六日、請求権を放棄する決議をいたしました。
すなわち、辻議員は、東京出発後、サイゴン、プノンペン、バンコックを経て、四月十四日、ラオスのヴィエンチャンに到着、ここで同地在住の知人で赤坂氏という人物と連絡、パテト・ラオ政権発行の通行手形「安導券」の入手に努めておりましたが、これがうまく参りませんので、ヴィエンチャンよりルアンプラパンへの道を、公道を避け、間道を行くことを決意、赤坂氏の世話で僧形となり、日本の高僧青木と称して、同地のクンタ寺院に手
そこでまず第一に一番心配なのは、安全航路の問題であって、朝鮮では戦争状況がすでに国際連合によって解決して、ないのですから、いわゆる安導券などという事々しい問題ではなくて、李承晩政権のいやがらせをどうして防止して航路の安全をはかるか、こういう問題であろうと思いますが、外務省当局としては、この問題をどうお考えでしょうか。
朝鮮の人は安導券等の問題で日本の船で運べない、こういう実に気の毒な状況にあるわけであります。あとのことは多分国際赤十字が中に入って問題を解決すると思いますが、さしあたってのわずかの人のことでありますから、どうかいろいろ御尽力をいただきたい。その程度で、御返事は要りません。どうぞよろしく。
従来赤十字船が動くといいますけれども、赤十字船が動くというのは、赤十字のマークをつけた船が動けば、安全だということではなくて、赤十字船を動かす場合には関係諸国にその安導券をとりまして、こういう船がこういうふうに動くのだという了解をとってから動いておるのであります。従いまして今すぐその船を動かすということについては私どもは危険を感じておる。
この救恤品の輸送のことについては、これは米國政府からの要請に基いて行われたのでありまして、連合國から勿論正規の安導券、セーフ・コンダクトを貰つて、そして南方に出たのでありますが、それが昭和二十年二月中ばのことであります。
この救恤品の輸送は米國政府からの要請に基いて行われたのでありまして、連合國から安導券を與えられていたものであります。阿波丸はその使命を果した後、二千四名の乘客及び乘組員を乘せまして、三月二十八日シンガポールから帰途についたのであります。ところが四月一日眞夜中、台湾海峽におきまして一米國潜水艦によつて撃沈せられました。救出せられたのは一名の乘組員のみでありました。
この救恤品輸送は、米國政府からの要請に基いて行われ、連合國より安導券を與えられておつたのであります。阿波丸はその使命を果した後、帰途についたのでありますが、その途中四月一日眞夜中、台湾海峡において一米國潜水艦により撃沈せられました。
しかもいわゆる安導券なり、一定の協定のもとに照明も標識もあつたとは申しますけれども、その事件の起きた場所は、あらかじめ協定されておる地域から八マイルそれていたことと、進航状態において三十四マイル進み過ぎておつたと言われていることを一應考えてやらなければなりません。またアメリカにおきましては、聞くところによりますと、すでにこの問題に対しましては、責任者に対する措置は終つておると言われております。