1989-06-21 第114回国会 衆議院 決算委員会 第3号
一方また、人権の尊重といテ点からすれば、政治亡命についても日本政府として、日本国として誠意を持って対処をしなければならない問題だと思います。
一方また、人権の尊重といテ点からすれば、政治亡命についても日本政府として、日本国として誠意を持って対処をしなければならない問題だと思います。
というように、先ほどの国家意識と申しましょうか、帰属意識と申しましょうか、そのアイデンティティーというものに対する尊重とい うことが余り見えないというところに私は問題を感じる次第でございます。一刻も早く日本人になれ、これは無理な話なんです。それがやはりベトナム人の、ラオス人の、カンボジア人の心を傷つけているわけです。
それから政務次官のおっしゃる裁定の尊重とい言葉につきましては、私は一本御注意を申し上げておきたいと思うのです。公労法ができまして以来、裁定の尊重、人事院の勧告の尊重という言葉がずいぶん行われておりますけれども、人事院勧告の尊重という言葉はあり得るのですが、裁定の尊重という言葉はあり得ないのであります。裁定というものは一種の裁判制度であります、オール・オア・ナッシングです。
その半面におきまして、先般当法務委員会において問題になりましたが、大阪地方裁判所の法廷におけるいわゆる吹田事件の公判開廷中に、黙祷をしたりあるいはまた拍手をしたりして、私どもの常識から申しますと、とうてい法廷の秩序が保たれておらぬというような事件が起つて参つておるのでありますび裁判官といえども私ども公平に考えますと、何だか強い力に引きずられ、弱い者に対しては人権尊重とい、点が、はなはだしく足りないというようなことが