1947-12-08 第1回国会 衆議院 本会議 第74号
私はこの機会に、八千万國民の名において、片山首相に対し嚴重なる警告を発するとともに、平野前農相を突如強引に罷免したと同樣の蛮勇を揮つて、一日も速やかに專任農相を任命されんことを強く要求するものであります。この点に対し、片山首相の所信を承りたいと思います。
私はこの機会に、八千万國民の名において、片山首相に対し嚴重なる警告を発するとともに、平野前農相を突如強引に罷免したと同樣の蛮勇を揮つて、一日も速やかに專任農相を任命されんことを強く要求するものであります。この点に対し、片山首相の所信を承りたいと思います。
(拍手) なお附加せねばならぬことは、平野農相罷免後、專任農相を設置せんとして、すでに一箇月にもなんなんとするに、未だに決定せず、三公團法を初めとし、臨時農業生産調整法と、幾多の重要法案並びに食糧問題、燃料問題等國民の死活に関する重要問題が堆積しておるがごときは、まつたく現内閣の運営を誤らしめ、もつて現下わが國最も緊要なる農林行政を軽んずる一証左であつて、國務澁滯の罪は、特に國務大臣、官房長官としての
それを現在施行いたしておる農地調整法に、どう照していきまするかということについては、技術面においても、また細目の點においても、いろいろ考えていかなければならない點があると思いまするので、その問題につきましては、近く選任せられまする專任農相とよく協議をいたしまして、具體的な意見を述べることにいたしたいと存じます。
今や重大なる供出最盛期を控えて、專任農相を置くことがなく、きわめて繁忙なる首相がこれを兼任せんとするがごときは、國民生活を軽視するもはなはだしいものであり、國民は不安の念に駆られるのであります。その不安たる、單なる不安ではなく、政治に直面するところの不安であります。この一事をもつてしても、政府の農政に対する責任感の稀薄を暴露しておることが明らかと信ぜられるのであります。