1949-05-09 第5回国会 衆議院 法務委員会公聴会 第1号
この質問を発せられた諸君は、全部があるいは判事を志望しておられる、あるいは將來檢察官になりたいという方、あるいは將來弁護士として活躍したいという方ばかりでありまして、法務廳のこの法案によりますと、法律專門家としての資格を判定する試驗のように書いておりますが、この試驗を受けようとしておられる方は、この試驗によつて自分が法律專門家という資格を與えられようとは夢にも思つておらない。
この質問を発せられた諸君は、全部があるいは判事を志望しておられる、あるいは將來檢察官になりたいという方、あるいは將來弁護士として活躍したいという方ばかりでありまして、法務廳のこの法案によりますと、法律專門家としての資格を判定する試驗のように書いておりますが、この試驗を受けようとしておられる方は、この試驗によつて自分が法律專門家という資格を與えられようとは夢にも思つておらない。
又他面におきまして、將來檢察官が法務行政の全般を握つてしまうことは、いわゆる檢事総長の息のかかつた者が法務行政の全般を動かすというような非常な危險をも私はここで予見しなければならんと思う。法務総裁の意見というものが率直に下部まで届くということができないことになる。或る程度の制約を受けるということの危險も亦考えられると思う。
將來檢察官になる者も含まれており、また弁護士になろうという人も含まれておるのでありまして、この三者を研修せしむるのに司法研修所という施設があります。その機関はどこで管理するかということは、また別個に考えなければならぬ問題であると思うのであります。
將來裁判官となる者、また將來檢察官となる者、また將來弁護士になる者、それらの者が大部分でありまして、そのほかにも先ほど申し上げましたように、副檢事となる資格も得られるのでありますが、そういう法律專門家としての資格を得る試驗でありますから、それを一裁判所、一法務廳で取扱うということは、いかにも大きすぎるような感じがいたすのであります。