2004-06-01 第159回国会 参議院 法務委員会 第21号
行政訴訟のような専門的訴訟については、国民の要請に応じた迅速かつ的確な審理判断を実現するためにも、専門裁判官による集中的、継続的審理と専門的な判断が望まれるのであります。 終わりに一言申し上げます。
行政訴訟のような専門的訴訟については、国民の要請に応じた迅速かつ的確な審理判断を実現するためにも、専門裁判官による集中的、継続的審理と専門的な判断が望まれるのであります。 終わりに一言申し上げます。
しかし、審理期間が二年を超える事件は、民事訴訟では大規模訴訟事件、医療訴訟などの専門的訴訟事件を中心に七・二%に及びます。刑事訴訟では〇・四%ではあるものの、社会的重要性、したがってまた社会的関心の高い事件が多く、刑罰権の適時適切な行使による社会秩序の維持の目的に沿い得ているか疑問を呈されているところであります。
そのような中で、司法制度についても、大規模な訴訟あるいは専門的訴訟がなかなか終わらないとか、あるいは司法へのアクセスがしにくい、質、量ともに豊かな法曹が不足している、あるいは国民と司法との距離というものが大きいのではないか、そういった問題点が強く指摘されているところであります。
弁護士がどちらかといえば専門的、訴訟をもっぱらにしたものであるのに対比いたしまして、司法書士の制度は庶民性と申しますか、一般大衆の法律生活の運営に欠くことのできない制度として国民から非常に期待されておると私ども考えております。