1952-12-18 第15回国会 参議院 予算委員会 第13号
なぜ人事院勧告を勧告案通り応じられないか、或いは又国鉄裁定、専売裁定等、裁定委員会の下した裁定に、なぜ政府は従うことができないのか。その理由、根拠ですね、財政上の理由か或いはその他の理由か、その理由をお伺いいたしたい。これは総理大臣にお伺いいたしたい。
なぜ人事院勧告を勧告案通り応じられないか、或いは又国鉄裁定、専売裁定等、裁定委員会の下した裁定に、なぜ政府は従うことができないのか。その理由、根拠ですね、財政上の理由か或いはその他の理由か、その理由をお伺いいたしたい。これは総理大臣にお伺いいたしたい。
こうした点等を考えてみましたときに、特に専売裁定等のごときは、他の問題の犠牲になつております。今度の補正予算にも、すでに専売は百億の剰余金を国家財政に繰入れております。それほどの厖大な企業的内容を持つておるところの専売が、他の公務員等の犠牲になつて、今日完全実施ができないというはめに追い込まれておるのでございます。
国鉄裁定、専売裁定等に関しましては、政府といたしましては、公務法の定めるところに従つて可能なものは最初から拘束力を持つ、予算上、資金上不可能なものは国会の審議によつてこれを決するという考え方を堅持しておるのであります。専売その他の資金的な面における可能か不可能かの問題は国会の委員会その他を通じまして、当該の大臣その他から内容を十分検討していただきたいと存します。