1947-07-07 第1回国会 衆議院 本会議 第13号
政府は、今回発表の経済実相をもつて、経済対策の根本であると言われておるが、はたして現下の経済実相であるかどうか。もし根本を誤るならば、医師の誤診と同樣、重大な結果を來すは必然なのであります。また経済対策を理由づけるための作文であるとしたならば、國民を愚弄するもはなはだしきこととなり、惡効果を來すものであります。ゆえに、眞劍に内容を檢討していただきたいと思うのであります。
政府は、今回発表の経済実相をもつて、経済対策の根本であると言われておるが、はたして現下の経済実相であるかどうか。もし根本を誤るならば、医師の誤診と同樣、重大な結果を來すは必然なのであります。また経済対策を理由づけるための作文であるとしたならば、國民を愚弄するもはなはだしきこととなり、惡効果を來すものであります。ゆえに、眞劍に内容を檢討していただきたいと思うのであります。
(拍手)われわれは、この嚴肅なる事実を事実として、それに対して対策を立てると云うことが、最も正しい民主主義の行く道であるということを確信いたします。(拍手)
第二の点は、この緊急経済対策、並びにそれを数字で示した白書等によつて、これを実行に移したならば、経済危機は乘り切れるかというお尋ねであつたと思いますが、あの対策を如実に実現し得るように、政府の施策に、これに関係のある國民の各層が協力支持していただく場合においては、経済危機は乘り切れるものと私は考えております。
第二の点は、片山内閣は共産主義とは一線を画すというようなことが言われているが、どういうことであるかということでありまして、これは共産主義の理論的のいろいろなことを私云々いたすのではなくて、現実の日本の現状の認識、又これに対する具体的の対策について、共産党の方々と我々と違うところが存在するのではないか。
今度の経済緊急対策は、私が屡々御説明いたしましたように、決して一部の独占資本家のためにあの政策をやるのではございませんで、今の日本をあなたのおつしやいますように、自力を以て立ち止りまするためには、皆國民が一つになつてこの危機を突破するために、あの政策をやろうというのでございまして、私共はやはりそれだけの氣魄を以てこの政策を実行に移したいと、かように考えております。
それから用紙対策の点でございますが、用紙対策の点はお考えのように全く文化の面から見ては必要であります。從いまして我々の方といたしましても物資需給計画を組みますときに、配炭その他の点について十分これらの点を考慮しながら、需給計画の策定をいたしておる次第でありまして、左様に御承知を願いたいと思います。 〔國務大臣米窪滿亮君登壇〕
われわれ國民は、この連合國の好意に対しても、まず現在應急の問題といたしましては、何としても國内において相互扶助、同胞愛に徹して、生産者と消費者との相互間における深い理解に立つて、足らざるうちにもなお供給し、乏しきに耐えつつ、食糧問題につきまして、國内におけるあらゆる手段を講じ、でき得る限り速やかに根本の食糧対策について確固たる政策を立てつつ、この連合國の好意に報ゆることが、日本國民の義務でなければならぬと
それは一つにおきましては、流通秩序というものを確立いたしまして、一面においては、やみに流れるものを防ぐ、そうして物價の安定と賃金の安定とをはかつていきまするならば、経済の安定することは、当然に考え得られるのでありまして、緊急対策は、その立場から立案しておることを、御了承願いたいのであります。 〔國務大臣平野力三君登壇〕
それから傾斜生産の点について、その前提として、当然にやみを撲滅し、必要な資材が正規のルートに乘つて配給されることにつきましては、流通秩序の確立ということが、緊急経済対策を行う上においての前提條件であるということは、私が繰返し述べている点でありまして、隠匿物資の摘発等の点につきましても、緊急対策をよくお読みくださるならば、ちやんと総合的にはいつていることを、御了承を願いたいと思うのであります。
○國務大臣(和田博雄君) やみを撲滅しまするために、われわれといたしましては、緊急対策にうたつておりますように、必要な統制をやる物資については、今までやみに流れておるものを、やみに流れないような組織をつくつて、やみと取組んで撲滅しようと思つておるのであります。これは、これからやろうとするのであつて、放任しておきますならば、やみはますますひどくなるのであります。
○國務大臣(片山哲君) 私の考えておりまする精神運動は、精神運動だけをやりまして、後の経済運動、産業運動等に対する危機突破対策をその次に置くというのでは決してないのであります。危機突破対策、経済政策を十分にやらなくてはならない。やるについての心構えは精神運動が必要である。その意味において二つは不可分であり、二つは並行して行かなければならない。斯樣に考えておるのであります。
物資需給計画は只今和田さんも申されましたる通りに、物資が計画通り流れて実効を奏するのでございまして、物資の流通秩序の確立をこの度の経済緊急対策の第二に特に掲げまして、経済安定施策の要であるとなした所以もここにあるのでございます。
○國務大臣(水谷長三郎君) 綜合燃料対策の内容につきましては、只今農林大臣の平野君が申された通りであるし、又この問題に関しましては先の答弁において述べた通りでございまするので、左樣御了承を願いたいと思います。(「水谷さん、分つた」と呼ぶ者あり)外には私の部分はなかろうと思います。(笑声) 〔國務大臣芦田均君登壇、(拍手)〕
ただ今度の緊急経済対策に謳つて置きましたように、價格統制の実益のない雑品につきましては、これは物價統制というものをやらないというか、統制品目の整理をいたすということをやる考えであります。
○國務大臣(芦田均君) 一松君より私に御質問になりました最近政府の発表した緊急対策の冒頭の問題つきましては、同案起草の際に主としてその面に当たりました安本長官より答弁がある筈であります。政府といたしましては、この問題について共同責任を持つておりますから、安本長官の答弁を以て政府の統一したる見解と御承知願います。(拍手) 〔國務大臣和田博雄君登壇〕
○岩木哲夫君(續) 或いは食糧対策と警察行政との関係につきましてお伺いいたしたいと存ずるのであります。 〔國務大臣片山哲君登壇〕
なお、増産の対策といたしまして、耕地の拡張に関しましては、これまたいわゆる未開墾地の開墾に対しまして、最も大いなる力を注ぐ覚悟でありまして、これが計画に関しましても、從來の五箇年計画等を、でき得るならば相当に切り上げて、実行いたしたい所存をもつておるものであります。
(拍手) 次に星島さんは、私どもが今日考えておりますところの食糧政策に関して御所見がありましたが、われわれは、かつて衆議院食糧対策委員会におきまして、野党にありまする当時におきましても、きわめて建設的なるところの意見をもつて今日までまいつたのであります。ただ食糧問題は、御承知の通り、たとえば十一月というような月と今日の七月というような月とは、その対策が違うのであります。
この危機突破対策の定むるところによりまして、金融統制を強化し、これを徹底的にするといふことは、すでに昨日申し上げた通りであります。殊に赤字金融を極力抑止するということも、同樣であります。
○下條恭兵君 只今の経済危機の突破の中心問題としましては、食糧対策と一緒に石炭問題が最も重要だと思うのであります。從つて本委員会といたしましては、直ぐこの問題を取上げまして小委員会を設けて、各方面の意見を聽取いたしましたり、或いは現地の炭鉱の状況を調査するなどのことをする必要があると存ずるのであります。
○國務大臣(水谷長三郎君) 只今板谷さんから、私が恐らく九十二議会であろうと存じますが、社会党を代表しての質問におきまして、石橋大蔵大臣に対する論議におきまして、悪性インフレ対策の金融面の一方途として、戦時公債の利子の切り捨てを主張したことを取り上げられまして、何故これは今度の連立内閣で行わないか、政党は政策を放棄すれば政党の使命がなくなるのじやないか、という御質問であつたように聴きました。
それから農家の一〇四%供出で頭打ちをいたしておりまして、残余の百六十余万石をどうするかという問題は、今後に残されておるところの政府の施策、対策と御了承願いたい。第三の麦に関しましてはすでにその収穫を千五百三十万石を推定いたしまして、この数字に関しましては、司令部とも打合せをいたした上において、農家の供出割当といたしましては六百七十万石を割当てておるのであります。
それから失業対策等につきまして、政府の昨日の説明があまりに抽象的に過ぎていろいろな点において具体的なものがないということをおしやつたわけでありますが、その点につきましては、私が昨日の説明においてお断りいたして置きましたように、緊急対策の基本的な考え方を申し述べたのであります。
それから生活必需品の確保の問題でございまするが、これは生活必需品の多くのものにつきまして、緊急対策において述べておりまするように、公團の方式によりまして、國が責任をもつて配給を確保していくということについて、ただいま具体的な案を練つておりますゆえに、いずれこの議会に提出し得る運びになろうかと思うのであります。簡單でありますが、私の御答弁だけ申し上げます。
政府におきましては、この危機突破対策の線に沿いまして、具体的政策を著々立て、そして極力強くこれが実行に邁進する所存であります。 そういたしまして、その中でも最も大事な財政の健全化という点について、一言申します。この現下の情勢におきまして、諸般の事情に顧みますと、本予算千百四十五億というような予算でもつて賄いきれるかどうかということは、これは賄いきれないことは明らかであります。
政府といたしましては、前回この演壇におきまして、具体的なる数字を明らかにし、かつその対策といたしましては、第一次食糧危機突破対策、第二次、第三次と計画をいたしまして、これに從つて、政府の所信を断行するの旨を申し上げたのでありまして、この点に関しましては、あらためて御了承願いたいと思います。
このことを十分に國民に理解していただきたいために、政府は近くこの國会に、我が國経済の現状を明らかにいたしまする実相報告書を提出いたしまして、先般の経済緊急対策の基礎となつた政府の見解を、國会を通じて國民に報告いたしたいと考えている次第であります。
○國務大臣(和田博雄君) 只今総理大臣から現在の経済の状況と、これに対しまする政府の決意につきまして申述べられましたが、私は先般発表いたしました経済緊急対策の立案に当りました責任者といたしまして、この対策の底を流れております基本的な態度、考え方につきまして若干御説明を申上げたいと存じます。
このことを十分に国民に理解していただきたいために、政府は近くこの國会に、わが國経済の現状を明らかにいたしましたる実相報告書を提出いたしまして、先般の経済緊急対策の基礎となつた政府の見解を、國会を通じて國民に報告いたしたいと考えている次第であります。
○國務大臣(和田博雄君) ただいま総理大臣から、現在の経済の状況と、これに対しまする政府の決意につきまして申し述べられましたが、私は先般発表されました経済緊急対策の立案に当りました責任者といたしまして、この対策の底を流れておりまする基本的な考え方につきまして、若干の御説明をいたしたいと存じます。
○議長(松岡駒吉君) 和田國務大臣より、経済緊急対策に関して説明のため発言を求められております。これを許します。國務大臣和田博雄君。 〔國務大臣和田博雄君登壇〕