2015-03-18 第189回国会 参議院 予算委員会 第8号
私は、十九世紀から二十世紀にかけての国際社会最大の反省点は、帝国主義、すなわち軍事力を背景とした対外膨張主義であったと思っております。我が国もその中に加わったわけでありますけれども、列強が各々、力によって自国の利益を追求した挙げ句、最後には二度にわたる悲惨な世界戦争になったわけであります。
私は、十九世紀から二十世紀にかけての国際社会最大の反省点は、帝国主義、すなわち軍事力を背景とした対外膨張主義であったと思っております。我が国もその中に加わったわけでありますけれども、列強が各々、力によって自国の利益を追求した挙げ句、最後には二度にわたる悲惨な世界戦争になったわけであります。
しかし、基本的には国内改革を優先しなければならないということは、ソ連の対外膨張主義を抑制する要因として基本的に機能していると言ってよろしいのではないかと思います。
総合安保構想は、日本経済の対外膨張主義の路線と深くかかわっていることは言うまでもありません。高度経済成長が行き詰まり、低成長への転換を余儀なくされて以降、日本の資本は減量経営の名による労働者の首切り合理化、賃金と農産物価格の抑制などを行ってまいりました。その結果、資本の国際競争力は強まったが、他面、国内市場の拡大が制約されるという矛盾が生まれてまいりました。
韓国経済の現状、民生の不安定な実情から見ますると、そうした対外膨張主義によらなければ政権の維持ができない朴政権の実情を直視しなければならないのであります。しかるに、この朴政権をささえるために総理の訪問も行なわれたのであります。