1989-05-10 第114回国会 参議院 予算委員会 第6号
大臣及び総裁は、為替レートが対外インバランスを調整する上で役割を果たすべきであることに合意した。このためには、為替レートは基本的経済条件をこれまで以上によりよく反映しなければならない。
大臣及び総裁は、為替レートが対外インバランスを調整する上で役割を果たすべきであることに合意した。このためには、為替レートは基本的経済条件をこれまで以上によりよく反映しなければならない。
○政府委員(杉山弘君) 通産省といたしましては、我が国の産業構造を国際的に調和のとれたものにすることによりまして対外インバランスの改善を図っていくということで、昨年の五月に産業構造審議会から「二十一世紀産業社会の基本構想」というものを御答申いただいております。
ただ、全体としましては、大きな産業構造転換の必要性に基づいておりますし、その産業構造転換は何のためにやるかと申しますと、大幅な対外インバランスの改善、それに向けて産業構造転換をしていかなければいかぬ、そういう意味で提案理由の中にも書かしていただいたというところであろうかと思います。
昨年九月のG5では対外インバランスの解消を最大の目標として為替レートへの協調介入が合意をされました。今日まで円高・ドル安政策が実行されてきたわけです。しかし、一年余りたちました今日、アメリカの貿易赤字は解消どころかさらに拡大をして、今年度の赤字は昨年を大きく上回り史上最高の千七百億ドルです。あるいは千八百億ドルにも達すると予測をされているわけです。
もう一つは、アメリカの大きな企業というのは多国籍企業的ないろいろなビヘービアをもって、特にオフショアプロダククションなんていって、みんな日本とか東南アジアヘ来て生産して、輸入する、こういうことから空洞化を進める、こういうことがアメリカの対外インバランスの非常に大きな原因になっている。
いい線いっているよといって読めるその人たちが、G5でどういうコミュニケを採択したか読んでみますと、そのコミュニケの中で、「為替レートが対外インバランスを調整する上で役割を果たすべきであることに合意した。」これはいささか問題のあるコミュニケでして、インバランスを解消するためにいわば道具立てとして為替レートを使うべきなんだというコンセンサスが本当にあったかどうか知りません。
第二番目のメリットは、対外インバランスの是正であります。 三番目は、金利引き下げの余地がさらに拡大する、こういうことではないかと思います。 四番目の点は、輸入支払い額が減少するということでありますけれども、これはいわば日本が外国から製品あるいは原材料を輸入するに当たりまして、外国に対して支払う購買力の節約になるということで、国内購買力の増加が期待できるということであります。
第一の問題として、円高が起きるたびに大企業が下請にどんどんどんどんコストダウンをさせるということになると、二百円とか百九十円とか百八十円でもまた輸出が伸びてしまう、そして対外インバランスだと言ってまたさらに円高をやらなければいけない、そうするとまた、大企業が下請にこういうコストダウンを押しつけていくということになると、犠牲を受けるのは労働者や中小企業ばかりである、大企業は何とか輸出を伸ばしていく、こういうことになる
というのは、アメリカにとって対外インバランスが非常に大きい。経常で一千億ドルを超えるようなことになった。前代未聞なんですが、これが今のドル高是正によって、あるいはこれからとられる何らかの政策によって大幅に改善される見通しが果たしてあるだろうかという、その問題なんです。私は、これはかなり深刻な問題だと思います。
それに対する対応策でございますが、ことしに入りましてからの我が国の最大の政策課題というのが、御存じの対外インバランスの拡大を背景に経済摩擦がアメリカを中心に非常に高まっておりまして、我々としては、経済の拡大均衡を通じて経済摩擦を解消していこうということで、既に七月末に市場開放策を決定いたしましたし、それを推進しているわけです。
そうでないと五カ国蔵相会議の結論の十八番目で言っている、「大臣及び総裁は、為替レートが対外インバランスを調整する上で役割を果たすべきであることに合意した。このためには、為替レートは基本的経済条件をこれまで以上によりよく反映しなければならない。」、途中飛んで最後のところで、「主要非ドル通貨の対ドル・レートのある程度の一層の秩序ある上昇が望ましいと信じている。
できるとかできないとか、そういうことを聞いているわけじゃないんだけれども、ともかく今のドル高を是正しなければアメリカはどうにもこうにもならないし、世界経済はおかしくなってしまうというので今度始まったことは明らかであり、そしてアメリカが協調的に介入を始めだということも今度初めてのことでありますので、やはりこれは国際通貨におけるかなり大きな変化でありますし、それからねらいは、やはりこれによっても対外インバランス
それはさておきまして、この合意書そのものの中にはっきり書いてあることとしては、ただファンダメンタルズを反映するというだけでなしに、対外インバランスを調整する上で為替レートが役割を果たさなければいけないということがまず第一に書いてあって、そういうことを前提として対ドルレートのある程度の一層の秩序ある上昇が望ましい、そのために協力しましょうということになっておりますので、結局アメリカの赤字が減り、あるいは
○金子説明員 先生御指摘のとおり、対外インバランスの改善のために為替相場がある程度経済ファンダメンタルズを反映しなければいけないという趣旨が書かれていることは御指摘のとおりでございます。 ただ、対外インバランスというのはいろいろな要因があるわけでございまして、もちろん為替相場も一つの要因でございますし、それから各国の成長率格差というようなものもそのインバランスの原因になっているわけでございます。
こういう状況を考えますと、現在の状況でこれがすなわち円高が定着したというには到底まだそう言い切れない、そう判断し切れない、こういうふうに思いますし、ニューヨークのG5におきます合意においては対外インバランスを調整する上で為替レートが十分な役割を果たすべきである、こういうことで合意をしたわけでありまして、為替レートがそういう役割を果たす。