1989-05-25 第114回国会 衆議院 社会労働委員会 第5号
○新井(彬)委員 国や企業は豊かになったが、国民は余りその恩恵を受けていないというのがその実感の本質と考えて差し支えないと思いますが、ある人はそれを富国貧民とか富企業貧民とかと表現しておるわけです。豪壮で華麗な社屋にウサギ小屋という図式がそれをよく象徴しておるわけです。
○新井(彬)委員 国や企業は豊かになったが、国民は余りその恩恵を受けていないというのがその実感の本質と考えて差し支えないと思いますが、ある人はそれを富国貧民とか富企業貧民とかと表現しておるわけです。豪壮で華麗な社屋にウサギ小屋という図式がそれをよく象徴しておるわけです。
ということは、いわゆる国は栄えて国民は貧乏だ、富国貧民の姿、こういう姿が出ておりますが、これはやはりわが国の社会保障制度、その姿勢そのものに私は問題があるのではないかと、こう考えるのであります。また、わが国の社会保障は医療保険中心型といわれておりまして、最近非常に医療偏重に対する批判の声が高まっているようであります。
しかし、一方において、一人当たりの年間国民所得は第二十位、この富国貧民を象徴する大きな格差こそ、佐藤内閣の政治の貧困を如実に物語るものであります。 政府が策定した経済社会発展計画によれば、昭和四十六年までに振替所得を二%引き上げ、七・七%程度までに到達させるというささやかな計画でありますが、今日ではそれすら絶望的である。その無責任さに強い憤りを感ずるものであります。
現在、国民一人当たりの所得は世界第二十一位であり、数々の矛盾をはらみ、富国貧民といわざるを得ない姿であります。しかして、この四十四年度税制改正二法案も、相変わらず大衆を犠牲にしていくものといわざるを得ないのであります。 初めに、租税特別措置法改正案についての反対理由を申し上げます。
○岡本(富)委員 次に、企画庁はまた物価値上げを五%くらいに押えるのだとか、去年はだいぶ見込みが違ったわけですけれども、物価がどんどん値上がりいたしますと、富国貧民になってきまして、現在よりもさらにまた格差が出てくる。したがってここで通産省の考えといたしまして、企業をどんどん伸ばすのはよいと思いますけれども、やはりここらで物価を押えるという考えを持ってこなければならぬ時代に来たのじゃないか。
世界第三位の工業生産力を誇るまことにりっぱな国に暮らしながら、私たちの生活は、たとえば貧弱な社会保障、あるいは経済の二重構造、中小企業の倒産、農漁村の疲弊、あるいはベトナム戦争の戦死者よりも多い交通事故の死者、あるいは排気ガスその他の公害、住宅難、それに高い高い物価、戦争への不安、そしてぬぐうことのできない政治不信、このような、これを要するに、富国貧民、国は豊かになったけれども、国民は貧しい。
いま富国貧民とまでいわれているのですよ。一般のサラリーマンの生活などは全部赤字です。ボーナスでやっと埋め足しておるというような状態ですよ。それじゃどうして、あなたの理想であるとおっしゃったところにポイントを置かないのですか。少なくとも政治のかじをとる者は、そこに心を置かなければいけない。私はそう思うのです。物価高で国民が泣いて、そして片一方では物価高で逆にもうけておる。