2008-04-16 第169回国会 参議院 少子高齢化・共生社会に関する調査会 第5号
タイやラオスではタイ肝吸虫、顎口虫という寄生虫疾患があります。発展途上国全体では結核が多いです。それから、エイズ、HIV感染症では、日本における患者、感染者の約二〇%、女性では約六〇%が外国人です。ですから、そういう外国人の方たちを診る場合には、免疫抵抗力が落ちている場合は、私どもはすべて、いつもHIVの可能性も考えながら治療、診療しなければなりません。
タイやラオスではタイ肝吸虫、顎口虫という寄生虫疾患があります。発展途上国全体では結核が多いです。それから、エイズ、HIV感染症では、日本における患者、感染者の約二〇%、女性では約六〇%が外国人です。ですから、そういう外国人の方たちを診る場合には、免疫抵抗力が落ちている場合は、私どもはすべて、いつもHIVの可能性も考えながら治療、診療しなければなりません。
さらに今月、バーミンガムで開かれましたG8では、橋本首相の提案でマラリアなどの寄生虫疾患をG8各国が協力して制御することが決定されたところであります。 WHOの次期事務総長に選出をされておりますノルウェーの元首相ブルントラント博士は、過日、マラリアのロール・バック・ポリシーなるものを発表し、二十一世紀に向かってマラリアの制御をWHOの重要政策とすることが表明されております。
本邦には常在していない、あるいは主として熱帯地方に限られた伝染病、寄生虫疾患が旅行者や輸入食品などによって国内に持ち込まれる可能性がある、いわゆる輸入感染症であります。このような場合に、日本では希少疾患のために薬剤などの不足で対応に支障を来すというような事態もあります。実際、私も診療に当たっていて、寄生虫疾患でありましたけれども、日本で使える薬剤が当時見つからなかったという経験もありました。