1998-05-11 第142回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第5号
厳密に言えば、全体の四%ほどに当たる家計外消費支出を差し引くわけであります。だから、GDP効果を見るには組付加価値額を見れば大局としてのそれぞれのGDP効果が言えるということになるわけでありまして、この点総務庁にまず確認するわけであります。
厳密に言えば、全体の四%ほどに当たる家計外消費支出を差し引くわけであります。だから、GDP効果を見るには組付加価値額を見れば大局としてのそれぞれのGDP効果が言えるということになるわけでありまして、この点総務庁にまず確認するわけであります。
○政府委員(伊藤彰彦君) 一九九〇年で組付加価値額は四百四十六兆程度でございまして、そのうち家計外消費は十七兆五千億ぐらいでございますから、先生御指摘のように四%と非常に小さいものでございます。
GDP効果を大局的に見るものとして組付加価値額比較をやってみますと、社会保障が一兆六千四百十六億円、公共事業が一兆三千七百二十一億円、医療・保健が一兆四千六百六十九億円と、社会保障、医療・保健の方がGDP効果は公共事業よりも大きいということが、家計外消費支出四%とおっしゃった、これを控除したのがGDPに相当することから見れば、効果がそれぞれ大局として示されるということになるわけであります。
産業連関表では、粗付加価値、この額から家計外消費支出、つまり企業等の交際費等々だと思うのでありますが、これを差し引いたものが国内総生産、GDPに相当するというふうに聞いているわけでありますけれども、この点がどうか。現在使用されています一九九〇年の産業連関表でその家計外消費支出の粗付加価値全体の中での割合というのはどれぐらいのパーセントでありますか、それもお示しいただければと思います。
○説明員(柚木俊二君) 産業連関表の粗付加価値部門は家計外消費支出、それから雇用者所得、営業余剰、資本減耗引き当て、こういったものから構成されておりまして、これから家計外消費支出を除いたものがGDPに相当するわけでございます。したがいまして、先生仰せのとおりでございます。
これを見ていただきましたら、例えば家計外消費はどれだけの生産を誘発するのかということは一に対して一・六八七四です。家計外消費という接待費や交際費で需要が一生まれれば一・六八七四倍の生産を誘発する。民間の家計の消費において一の需要が生まれれば一・六〇八九九六の生産を誘発する。こういうようなことがこの生産誘発係数で出てくるわけであります。
この組付加価値から家計外消費支出をおよそ四%、全国計だと約四%のようでありますけれども、これを引いたのが国内総生産、GDPに相当するというわけで、一つの試算ではありますけれども、今日の社会保障二十兆、公共事業五十兆、この経済、国民所得効果ということと、仮に逆転した場合のその効果はそう劣らないということが言えるんじゃないかと思うわけです。
したがいまして、まず酒の小売り屋の店頭におきまして、料飲店にどの程度売れたか、どの酒はどの程度売れたということを推定いたしまして、家計消費と家計外消費に分けまして、家計外の消費は一般の各階層の消費資金に応じてかけているというのがこの資料でございます。
それと、この前も申し上げましたが、現在の家計費から出て参りまする消費水準は、いわゆる家計簿に記録されましたもののみの指標でございまして、山本委員からも御指摘のありましたように、いわゆる家計外消費というものが戦前と現在とではかなり異なつておる。
家計外消費というものは出て参りません。それらを含めて生活水準がどういうふうになつておるかということは、なかなか現在私どもの手元では出ないのであります。先ほど申し上げました一人当り生活物資の供給量指数というようなものが、消費水準指数を若干上まわつておりますような点も、ややそういう点がある程度反映しておるのではないだろうか。