1947-10-31 第1回国会 参議院 本会議 第42号
メーター需要家の超過使用、定額需要家の盗用は從つて必至でございまして、これを罰金、送電停止等の罰則で取締を強行いたしますれば、市民生活は完全に破綻してしまうと思うのでございます。
メーター需要家の超過使用、定額需要家の盗用は從つて必至でございまして、これを罰金、送電停止等の罰則で取締を強行いたしますれば、市民生活は完全に破綻してしまうと思うのでございます。
それからもう一つ今度定額需要家を対象としての盗用の問題でありますがこれはこの前経済安定本部からの御説明がありましたかと思いますが、盗用を全部撲滅することは到底不可能なことと思われますが、併し不可能であるとは言いながら、緊急停電を絶対的に防止するという建前からいえば、最も大きなる障害になつておるのはこれであるわけであります。
殊に戰後定額需要家が非常に全國的に見て殖えて参つておりますので、かような需要家もその量から言つて相当に多いであろうということが予想されますので、これが防止のためには十分我々も考えております。
こういうような固形燃料を成るべく今年の夏のような苦い経驗を避けるために貯藏いたしまして、そうして冬はやはり超過して使いましても、二、三の小言を配電会社から貰う程度で、何とかお茶が濁せるというような今までの観念上、十分計画の枠に乘らなかつたならば、綜合燃料対策というものに國民の方で協力しないのじやないか、そうすれば立ちどころにメーター需要家はどんどん割当量を超過して使つて行く、定額需要家の方は盗用をやり
技術的の方面といたしましては私達は定額需要家の從量化、季節電力の調整、新増設の電力の重點的の供給、電力の使い方の合理化などということの運動を起しておりますが、これらの運動にも拘わらず、又私達の努力、及び需用家の方々の御協力にも拘わらず、私達が危惧の念を持つておりますのは、總合的な燃料對策が今安本の方からお話になりましたように實行せられるかどうかということであります。
このためには定額需要家をメーター化する、それから又電流の、電氣の制限機を取付ける、こういう方法を進めておりまして、現在關西配電だけでの計畫といたしましては、電流制限機を約三十萬箇くらいを取付けたい、こういうことで進んでおります。
これは定額需要家が三十萬戸くらいある、全部には及ばないのでありますが附けたいのであります。實際の仕事の量といたしまして、そのくらいのことを考えて盗用を防ぐことを今考えておるのであります。