1988-09-20 第113回国会 衆議院 本会議 第7号
ところが、昨年一月この一%枠が撤廃されて以降、防衛関係費は二年連続して一%枠を突破したばかりか、八月二十五日、防衛庁は、F15、P3Cなどの主要装備の調達や大幅な人員増を盛り込んだ対前年度比六・一三%増の約三兆九千二百七十三億円に達する一九八九年度概算要求を決定をしており、唯一の定量的歯どめまで取り払われた今日、防衛費は国民の軍拡への懸念をしり目にとめどなく膨張を始めているのであります。
ところが、昨年一月この一%枠が撤廃されて以降、防衛関係費は二年連続して一%枠を突破したばかりか、八月二十五日、防衛庁は、F15、P3Cなどの主要装備の調達や大幅な人員増を盛り込んだ対前年度比六・一三%増の約三兆九千二百七十三億円に達する一九八九年度概算要求を決定をしており、唯一の定量的歯どめまで取り払われた今日、防衛費は国民の軍拡への懸念をしり目にとめどなく膨張を始めているのであります。
これは、防衛庁長官の見解を聞きたいわけですが、十八兆四千億という、皆さん一%突破をして、あれが定量的歯どめとは私たちは見ませんが、定性的歯どめということになっている。その関連はどうするのか、枠外にするのか枠内にするのかという非常に重要な問題が起きるわけですね。 この三点についてそれぞれお答えをいただきたいと思います。
定量的歯どめというものは一体あるのかどうか。また、特にこういった困難な財政経済状況の中で、財政面における歯どめというものがない限り軍備というのは自己増殖を続けることは間違いない、これは戦前の歴史を見れば明らかであります。
定量的歯どめというのは、中期防における金額も明示されている。おっしゃるように、十八兆四千億ということでしょう。しかし、十八兆四千億というのは御承知のように六十年度ベース。大綱水準に速やかに達したいというのが目標だ。そうしますと、仮に平和時の限界とか防衛力の限界ということがあるとする。定量的歯どめは十八兆四千億円と総理がおっしゃるのだから、そういうふうに一応受けとめましょう。
○中曽根内閣総理大臣 定量的歯どめはできておるわけです。それは、閣議決定をもちまして中期防を実行すると決めました。この中期防の総枠が金額で決められておりまして、これが定量的歯どめになっております。 何を目標にしてきたかと言われますが、抽象的な目標は別として、当面我々が一生懸命努力しているのは防衛計画の大綱水準にできるだけ早期に達するということであります。
その五は、軍事費の定量的歯どめの必要性を認め、再びGNP一%枠を尊重していくお考えがあるのか。当面、次年度の防衛予算をいかように考えておられるのか。大蔵省はいうところの六・七%要求を認めるおつもりなのか。 以上の諸点について、明確かつ具体的な答弁を総理並びに関係大臣に求めます。(拍手) 次に、中期防衛力整備計画と防衛改革委員会の研究についてお尋ねいたします。
それから、防衛費の定量的歯とめど六十三年度予算についての質問でありますが、これまた総理から御答弁のあったとおりでございまして、我々としては、本年一月決まりました新たな防衛力整備の方針に伴いまして整々と節度ある防衛力の整備を行っていきたい、こう考えております。そういう意味合いで昭和六十三年度の予算編成もされるものと考えております。
この結果、防衛費の対GNP比は一・〇〇四%と一%枠を突破し、歴代自民党内閣が厳守してきた定量的歯どめが撤廃されるという暴挙が強行されたのであります。これにかわる十八兆四千億円の総額明示方式も有効な歯どめとはなり得ません。累積総額二兆六千七十八億円に達する後年度負担が次年度以降の防衛費増加の圧力となることは必定であり、このような軍拡予算は到底認めることはできません。
これは、軍事大国化への定量的歯どめと呼ばれる一%枠と、定性的歯どめと言われる専守防衛戦略のいずれをも一挙に破棄した無謀な決定であると言わざるを得ません。なぜならば、この対GNP比一%枠廃棄の背後には、ワインバーガー国防報告において最重要視されているアメリカの対ソ全面通常戦争の基本ドクトリンである新海洋戦略が潜んでいるからであります。
そうしますと、定性的歯どめというか定性的水準というのが大綱だ、定量的歯どめは別表、これは不離一体のものなんだが、そこは確認できますね。
別表には、防衛力整備の定量的歯どめという役割も存在しております。総理は、装備の定量的歯どめは全く必要がないと考えておられるのか、あわせてお尋ねいたします。 次に、一千海里シーレーン防衛について質問いたします。 シーレーン防衛に関して、政府は、周辺数百海里、航路帯を設ける場合は一千海里との考え方を示されております。