1970-04-08 第63回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第7号
定着氷を抜けまして、流氷の集まっております群氷の中に入りまして、そこをチャージングをしながら前進しておったわけでございますが、二月の二十五日、日本時間にいたしますと十七時五十分、ちょうど六時間の時差がございますが、東京のほうがおそい時刻になっております。
定着氷を抜けまして、流氷の集まっております群氷の中に入りまして、そこをチャージングをしながら前進しておったわけでございますが、二月の二十五日、日本時間にいたしますと十七時五十分、ちょうど六時間の時差がございますが、東京のほうがおそい時刻になっております。
かつ、南極地域に入りましてからは、今年度の状況でございますが、「ふじ」というものは新しい船でございましたが、氷海においても予想どおりの、計画どおりの能力を発揮して、流氷の中にあるいは定着氷等の砕氷をやることができました。
ただ、その辺の氷原の状況をつけ加えて申しますと、宗谷がおります現在位置の南東方、オングル島の北方でございますが、幅約十三海里にわたってハンモック状の氷原をなしておりまして、それより先は定着氷となっており、そのハンモック状の氷原は、何度もヘリコプターをもって調査いたしましたが、その結果、米国の砕氷艦バートン・アイランド号といえども突破は困難であるということがわかったのであります。
定着氷という所は大体平坦なものでありますが、そうでなくてハンモックしているような、つまり氷盤と氷盤が重なっているような所では、五百メーターも滑走路を作るということはこれは並み大ていなことではございませんので、そりでもって昭和基地におりるということは相当困難になろうかと思うのであります。
あるわけでありますが、今度は離陸する方面が大へんなことで、定着氷でございますと大体なだらかなんでありますが、定着氷でないと、ハンモッキングしておるような氷原では五百メートルも平坦なところを作るということは大へんなわけであります。
その結果は、一月の二十日にすでに定着氷の外縁に着きまして、基地が正式にきまってから、いよいよ最後の着岸地であるところの地点に向けるというような最後的な態勢をとったわけでございます。
といいますのは、定着氷と違いまして、パック・アイスは氷盤と氷盤が重なりまして、これがかたく密着して一枚の氷になっておるのでございます。ですから、その厚さが、多いのですと大体五メートルからございます。この層が五層から六層になってごさいますが、そういうような氷を一メーターの砕氷能力で割ろうとしても、これはとうてい割れません。ですから、この間を押し分けていくような格好になるわけでございます。
一カ所、たとえばかじならかじだけで済む問題ではないのでございまして、それと関連するいろいろ船体にも影響するものでございますので、そうなりますと、宗谷が出かけていく前に、実は日本の学界、また実際の造船界の最高権威を集めまして、宗谷の改造の設計審議会というものを設けてああいうふうにやったのでありますので、まあ実は聞くところによりますと、一メーターの砕氷でも、ものによるのでありますが、フローというふうな定着氷