1961-10-26 第39回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第8号
その判断をされる場合に、その材料として高木式の無定位磁力計というものが相当研究に値する有望のものだ、過去にもずいぶんたくさんのデータもありますが、というふうに先生はお考えになられますかどうか。
その判断をされる場合に、その材料として高木式の無定位磁力計というものが相当研究に値する有望のものだ、過去にもずいぶんたくさんのデータもありますが、というふうに先生はお考えになられますかどうか。
たまたま無定位磁力計については、実は昨年の六月の十日から設置しまして、最初はよく出かけたのですが、なかなかいいデータが出ない。宮本さんのお話では、よくいろいろの形のA型とかB型というものが出るというお話でありましたが、私の方では全然出ないというので、あるいは地形的に出ないのか、あるいは器械的にどうかというようなことで、非常に疑問を持ちました。
その宮本さんのやられておる地磁気の変化を見ようというのもよい着眼であるし、高木さんの無定位磁力計も非常にいいアイデアであるということも認めます。ただし、私は、それが地震に関係するということについては異議があります。
それから、そこで観測されておりますのは、無定位磁力計の性質からもわかりますように、大体振動性変化を見るものであります。航空磁気測量の方は、そのときの磁力の強さの地域分布を見るものでありまして、地震がありまして、それが前からか、あるいは地震のときか、あるいはあとかは別として、前の磁力の分布と違った磁力の分布をしておることを見るわけです。
○和達説明員 気象庁で高木式の無定位磁力計で宮本さんの器械と比較観測をするときに、私は、全く宮本さんと同じものを作ってやる方がいいと思い、また、大体そういう趣旨で話をしたのであります。
それから、そのテストに値するかどうかの判断をするために、今のこの高木式の無定位磁力計というものを何台作って、何カ所くらいで、このテストといいますか、一応の研究をやってみようとお考えになっているのか、その構想を一つ伺いたい。
ここに陳情して参っておりますところの、地震予知にきわめて有効であると理論づけ、かつまた立証できる器械である高木式無定位磁力計と申しますものは、気象庁高木聖技官が電気関係者のヒントによりましてその原理を追求し、かつまた改善をし、組織的観測も過去においてなしたものでありますが、地震前の異常を一ないし五日くらい前に明確に記録するものなのであります。
その当時、私は茨城県の地磁気観測所、柿岡というところにございますが、そこで地磁気の研究をやっておりました今道所長がそのときおられまして、当時すでに高木さんが観測をやっておりました地震の予知のための無定位磁力計観測というものが興味ある問題であるから、一つお前やってみろという指示を受けまして、たしか昭和二十一年の二月ごろからだったと思いますが、四カ月ばかり観測してみたわけです。
それから、ただいま私の責任問題をいろいろ申されたのですが、まことに感ずるところはございますけれども、私がやりましたことは、第一、私が柿岡の観測所におりましたときに何をやれと言われたかといいますと、無定位磁力計というものの機械的な性質をとことんまで機械的な性質として研究しろ、こういうことであります。