1960-02-26 第34回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第4号
そういう意味で、特に官立系の研究機関でまず技術者を優遇して、技術の内容を充実するというモデルにする、そうして、そういうことを通じて、民間の研究機関の方に官立機関の方から逃避する、あるいは大きくいいますと、日本の優秀な頭脳が外国に逃避するというふうなことを回避するということを真剣に考えなければならない段階にきておるのではないかということを私は痛感いたしております。
そういう意味で、特に官立系の研究機関でまず技術者を優遇して、技術の内容を充実するというモデルにする、そうして、そういうことを通じて、民間の研究機関の方に官立機関の方から逃避する、あるいは大きくいいますと、日本の優秀な頭脳が外国に逃避するというふうなことを回避するということを真剣に考えなければならない段階にきておるのではないかということを私は痛感いたしております。
もちろん、その中には、基礎的にはやはり資金の問題があると思いますが、今、石川委員からもお話しがありましたように、どうも国または官立機関というものにはなかなか人材が集まらない、特にその中で、基礎部門については集まりにくいというのが実情だと思います。
第二に、官立機関では公務員試験合格の条件があるため、指導教授等の推薦する適格者と自由に採用することができないこと等であります。これらの対策は、すみやかに実施する必要がありますが、その要点といたしましては、安心して研究に専念できるような待遇改善並びに研究職という特別な職に適応する採用条件を実行すること。